iPhoneは携帯電話でありデータ通信端末ですから、インターネットに接続しなければ真価を発揮できません。しかしモバイル回線は毎月の使用量に上限があることが多く、使い放題ではないため、自宅や学校など長時間iPhoneを使う場所ではWi-Fiを選択することになります。Wi-Fiルータは月額固定/使用上限なしの固定回線契約が一般的、Wi-Fiならば通信費を気にせずすむからです。

だから「外ではモバイル回線、長時間いる場所ではWi-Fi」でiPhoneを使うことになりますが、悩ましいのは回線の切り替え。5G対応のモバイル回線はWi-Fiより高速なことがあるため、自宅でもWi-Fiに切り替えずモバイル回線のまま使いたいというニーズが現れました。通信費にくわえて通信速度も選択の基準になったわけです。

とはいえ、Wi-FiはAirDropやiCloud写真など、iPhoneならではのサービスに直結しているため、むやみにオフにはできません。App Storeのように、モバイル回線使用時は自動ダウンロードを禁止する設定が用意されたサービスも存在します。

以上を踏まえると、「Wi-Fiは常にオン、よく使うWi-Fiアクセスポイントは自動接続オン、ときどき使うWi-Fiアクセスポイントは自動接続オフ」がベストではないでしょうか。Wi-Fiに切り替えると通信速度が低下する場合は、コントロールセンターでWi-Fiをオフにすれば、Wi-Fiの機能は生かしつつアクセスポイントへの接続を遮断できるため、AirDropなどの機能に影響なくモバイル回線を利用できます。ときどき使うWi-Fiアクセスポイントを自動接続オフにするのは、希望時のみつなぐ設定にするためです。

なお、「設定」→「Wi-Fi」画面にある「接続を確認」はオフにしておきましょう。接続経験があるWi-Fiアクセスポイントに近づくと、通知が届いたりアクセスポイント一覧が表示されたり、かえって煩わしくなります。

  • Wi-Fiのベストな設定方法は?