フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、大阪・西成で命の叫びを響かせるジャズシンガー・坂田佳子(51)を追った『生きる歌 ~三角公園の歌姫とわたし~ 後編』を、20日に放送する。

  • 歌う坂田佳子=フジテレビ提供

大阪・西成にある通称「三角公園」。この場所で響いていた歌姫の歌声が、ある日を境に聞こえなくなった。

2022年冬、坂田は深い葛藤を抱えていた。「西成の歌姫」とSNSで話題となり、歌声を聴きにくる人々が詰めかける一方で、酒にのまれ暴れる坂田の姿や激しい発言を動画に収めようとする人たちとのトラブルが続いていた。歌い手としてではなく、“見せ物”になってしまっている現実があった。

かつては、ライブハウスに引っ張りだこだった彼女だが、その自由奔放な言動や、アルコール依存症による問題行動で、数々の店を出入り禁止に。その末にたどり着いたのが、自分を受け入れてくれた三角公園だった。しかし、ついに坂田は三角公園でのライブをやめる決断をする。

そんな彼女の歌に「救われた」と涙ながらに語る人々がいる。いつか失明する難病を抱えながらも一人で居酒屋を経営する女性。末期がんを宣告され、一時は自ら命を絶つことも考えたという女性。

そんな人々の思いに応えようと、ガード下の店先でライブを再開する坂田。人々の思いに応えるためにも、以前の自分を取り戻そうともがくが、その重圧からなのか、再び酒をあおり、まともに歌えなくなる日も。

周囲が心配する中、かつて、坂田が出演していた大阪の老舗バーで歌うことを許される。波乱万丈の魂のシンガーは再び、あのステージへ帰ることができるのか…。きゃりーぱみゅぱみゅのナレーションで追っていく。

今回の『生きる歌 ~三角公園の歌姫とわたし~』は前・後編ともに、放送直後から9月3日まで、TVer・FODで見逃し配信される。

また、フジテレビの動画配信サービス・FODの傑作選『ザ・ノンフィクションMASTERPIECE』は第3弾として『新宿二丁目の深夜食堂』『都会を捨てた若者たち』『酒と涙と女たちの歌 ~塙山キャバレー物語~』が、20日から順次配信される。

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