青木ヶ原樹海や富士山を訪れる際、立ち寄りたい場所がある。おすすめは「旅の駅 kawaguchiko base」でお土産の購入とランチ、「富士大石ハナテラス」でカフェを楽しみ、最後に「富士眺望の湯 ゆらり」で温泉に入るプラン。各施設を紹介しよう。
ワインの試飲もできるNEWオープンの道の駅へ
富士急行線河口湖駅から車で10分ほどの場所にある「旅の駅 kawaguchiko base」(山梨県南都留郡富士河口湖町)は2022年にオープンしたばかり。お土産もランチも完結する場所だけあって、多くの観光客でにぎわっている。
約4,000坪の敷地内には地元で愛されるパン屋さんやサスティナブルな雑貨をそろえたセレクトショップもあり、ちょっと休憩のつもりがかなりの時間楽しめる場所だ。
レストラン「テラスキッチン」では贅沢にまぐろを使用した「まぐろ富士山丼」(1,980円)が名物。ほかにも「甲州牛ローストビーフ丼」や「香る桃と生ハムの冷製ほうとう」など、ここでしか食べることのできない山梨グルメがたくさんあり、迷ってしまう(季節によってメニューが異なる)。テラス席もあるのでリラックスして食事をすることができる。
「あさま市場」では山梨産の果物や採れたて野菜やお土産物が充実している。有名な銘菓「桔梗信玄餅」だけでなく、見たことがないようなレアなお菓子・アイテムもあるのでじっくりと見ていくと掘り出しものがあって面白い。
山梨県では気候や風土が野菜づくりに適していることから、さまざまなブランドトウモロコシが生産されている。そこから派生して生まれた「バンバンコーン コーンスナック」がかなり主張していた。焼きとうもろこし味のスナック菓子なのだそう。
さらに山梨のぶどうを使用したワインの販売も。常時150種類以上のワインが揃い、有料の試飲もある。「試飲コーナー」にしては種類が多すぎるのも魅力的。
富士山を望む絶景テラスでカフェタイム
富士河口湖駅から車で15分ほどの場所にあるのが2017年7月にオープンした「富士大石ハナテラス」(山梨県南都留郡富士河口湖町)。山梨県産のスイーツとお土産や和の雑貨を扱う店が8店舗ある。敷地内からは富士山が望める絶景が魅力だ。
同施設で最も人気なのはまるごとの桃を使用した「季節のフルーツパフェ 桃」(1,672円)。日によって異なる2種類の桃を使用しており、この日使用されていたのは山梨県産の「なつっこ」と「黄金桃」。見映えの良さはもちろん、たっぷりと桃を堪能できる贅沢なパフェだ。あまりの人気ぶりに注文できるまで15分以上、注文してからも十数分の待ち時間が発生。お目当ての場合はまずパフェの注文をするのがおすすめだ。
個人的なヒットは「スパークリングジュース(デラウェア)」(600円)。ジューシーなぶどうの甘味と酸味がぎゅっと詰まっており、なかなか他では味わえない美味しさだった。
富士山を望む温泉でゆったり&道の駅でお土産探し
散策後に訪れたいのが「富士眺望の湯 ゆらり」(山梨県南都留郡鳴沢村)。写真撮影ができないため文章でしか書けないのがもどかしいが、「パノラマ風呂」からは湯舟につかりながら開放的な気分で富士山をじっくりと楽しむことができる。
屋内にある「高見風呂」からも富士山はばっちり見える。ほかにも「香り風呂」や「洞窟風呂」など、バリエーション豊かな温泉があり、もちろんサウナもある。無料で休憩できる「リラクゼーションルーム」もあるのでゆっくりと休憩することが可能だ。
「富士眺望の湯 ゆらり」から1~2分ほど歩いた場所にある「道の駅なるさわ」にはご当地のお土産になりそうな食品がたくさん揃っている。地元のコンビニっぽい雰囲気もまた良い。しかし油断しているとかなり珍しいものに出会えるので気を抜かないでじっくり見てほしい。
隣接する食堂ではご当地グルメを楽しむことができる。ここは穴場かもしれない。
「桜もつ煮」(650円)は山梨の郷土料理。山梨では「もつ煮」といったら馬肉を使ったものを指すそうで、濃厚な味噌味にやわらかいもつがからみ、お酒が欲しくなる。
テレビの情報番組などでも数多く取り上げられた「ビスケットの天ぷら」(1パック100円)は鳴沢村のご当地おやつ。お祭りがある際にはごちそうとして各家庭で作られるが、もともとは戦時中に食料不足の中、腹を満たすためにビスケットを衣で揚げカサ増しをしたのが由来。道の駅なるさわでは5枚入りの「ビスケットの天ぷら」を1日20食限定で販売しているが、観光シーズンには売り切れてしまうこともあるほどの人気だ。
樹海散策の前後に立ち寄れば、ご当地グルメや果物・野菜の購入、そして温泉からオシャレなカフェまで充実した山梨の旅となる。お出かけの計画に加えてみてはいかがだろうか。