楽天グループは8月10日、2023年度第2四半期の決算を発表した。本記事では決算発表時のプレゼンテーション資料より、楽天モバイルに関する内容をかいつまんで紹介する。
2023年度第2四半期の楽天モバイルの業績ハイライトとしては、コスト削減による損失改善、契約回線数およびARPU(Average Revenue Per User:1ユーザーあたりの平均売上金額)の成長、新料金プラン「Rakuten最強プラン」の開始による解約率の改善という3点が挙げられている。
MNO契約回線数(MVNOとしての旧楽天モバイルの継続ユーザーを含まない回線数)は、2023年6月時点で個人・法人あわせて481万回線。参考までに、第1四半期の決算プレゼンテーション資料に記載されていた5月10日時点の数値では465万回線である。Rakuten最強プランの発表(5月12日)を境に、短期間で約16万回線と大幅に増加したことが読み取れる。
無料プランの廃止などを背景にARPUも向上しており、同じく6月時点の数値で前年比+736円の2,010円だった。
4Gの人口カバー率は、パートナー回線エリア(KDDIローミング)込みで99.9%、楽天回線エリアのみで98.7%。解約率は1.93%だが、いわゆる「MNP弾」と呼ばれる割引目的での踏み台にされたと考えられる開通月と同月内の解約を除外した「調整後解約率」は1.40%だという。