機能性の高いシューズを日常生活で使うのが当たり前となり、高機能素材搭載したシューズに目がない筆者です。
さて、高機能素材と聞くと防水透湿素材「ゴアテックス」を連想する人も多いのではないでしょうか。先日、ランニングシューズで知られるブルックスの秋冬内覧会で同素材を搭載した新モデルを見つけたので紹介したいと思います。
ゴアテックス素材を初めてランニングシューズに採用
そのシューズとは「GHOST 15 GTX」(2万3,000円)。
「GHOSTは万人に受け入れられるシューズです」と、販売代理店であるアキレスの中の人が説明する通り、癖が無く履きやすいのが特徴となります。
また、ランニングシーンだけでなく、日常履きでも使いやすいニクイやつ。その最新モデルである15のアッパーにゴアテックスを搭載して登場したのです。
実はゴアテックスを世界で初めてランニングシューズに採用したのがブルックスだったのです。
これ目から鱗でした。機能性にこだわる国内シューズメーカーが先駆けだと、何となく思っていました。ところが同社の公式サイトを見たところ、1980年のモデル「Hugger GT(ハガー GT)」が最初でした。
そのフレンドリーな名前とは反対に、ランニングシューズ界におけるアグレッシブな旋風を巻き起こしたハガーGT。世界で初めてゴアテックスのアッパー素材を採用
BROOKS公式サイト「HISTORY - ブルックスの歴史 -」より抜粋
「他にも反発性の低いラバー素材に代る、業界初のEVA素材を採用したランニングシューズもブルックスがスタートです」と担当者の方は説明してくれます。
ちなみにこの時のモデル「Vantage(ヴァンテージ)」は『ランナーズワールド』誌のランニングシューズランキングでブルックス初の1位を獲得したシューズだと、同じく公式サイトで説明されています。
創業が1914年、来年110周年を迎えるという超老舗企業の凄みを感じますねー。
前モデルをさらにアップデート
スペックを見たところ、「アッパーに直接接着」することで、より軽く、より柔軟なフィット感の実現、接地から蹴り出しまでの移行をスムーズに導くアップデートした「DNA LOFT v2クッショニング」など前モデルより確実にアップデートしているようです。
残念ながら試し履きはできませんでしたが、前モデルでランニングしたことはあります。
説明されたスペックと、以前の経験を踏まえると、「極端に柔らかいミッドソール」「強い地面からの反発力」など流行りの厚底シューズのような感覚はありません。その反面、昔から履いていたような足なじみの良さを味わえるはず。
服に合わせやすい黒であればシーンを問わず活躍し、天候に左右されない街履きとして重宝するのではないでしょうか。
個人的には筆者の現場仕事でだいぶいいパートナーだと思うのですよ。取材会場でダッシュ→場所確保→しゃがむ→座って原稿タイピング→立ち上がってダッシュ、という耐久レースの輪廻なので……。