ヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービスは、検索ワードから「診断」をテーマに分析したレポートを8月17日に公開した。
2022年6月~2023年6月の期間に調査された「診断」を含む検索ワードの検索ボリューム上位30位のランキングを見ると、容姿を診断するものと、性格を診断するものの大きく2つに分けることができるという。
2019年6月~2023年5月においてランキング1位から3位の「MBTI診断」「骨格診断」「パーソナルカラー診断」の検索推移を見ると、「骨格診断」と「パーソナルカラー診断」は2020年5月頃から少しずつ検索推移が上昇している。
また、2019年から2020年上半期あたりまでは「骨格診断」と「パーソナルカラー診断」の検索ボリュームに差があったものの、現在は「骨格診断」の検索ボリュームが「パーソナルカラー診断」を超えているため、「骨格診断」もブームを超えて定着化したと考えられるという。
性格診断である「MBTI診断」は、もともと占いや心理テストが人気の韓国で流行したものが日本にも伝わり、2021年7月頃から徐々に検索推移が上がり、現在も右肩上がりとなっており、ブームは継続中とのこと。
20代の検索ワードからは、男性は転職についてだけではなく、「彼女 別れるべきか 診断」について検索していることから、仕事と恋愛の両立や、結婚について意識していることが読み取れるという。女性は、「ktestone診断」や「spti診断」のように韓国で流行中の最新の診断を検索していることから、男性に比べて女性の方が性格診断への興味関心が高いと同社は推測する。
30代は、男女ともに「名前診断」の検索が特徴的だった。
40代・50代は男女ともに検索する診断が似ている傾向にあったという。男性は、自身に最適な体の動かし方を知ることができる「4スタンス理論 診断」を特徴的に検索していることから、趣味のスポーツに対する技術向上への意欲が高いと見て取れる。また、カーエアコンなどのモノの診断、電力プランの診断を検索していることから、日常の決断が必要な場面において、その分野の知識が乏しい場合に診断に頼りたくなるのでは、と同社。
女性は、ソウルナンバーや名前から運命や使命を診断できる「ツインレイ診断」「カタカムナ名前診断」「スターシード診断」などを特徴的に検索していることから、スピリチュアルや占いに興味関心が高いことが分かった。
以上のことから、性別×年代別で特有の悩みやライフスタイルが見えてきたという。
<年代別の特徴>
20代:どう見られているかよりも自己理解をしたい
30代:自分への優先度は低い、自分以外のものへの興味関心が高い
40・50代:自分の趣味に興味関心が高い