インタツアーは、8月9日、「業界別イメージ調査 コンサル業界編」の結果を発表した。同調査は、2023年5月29日〜6月9日の期間、24〜27卒学生1,085人を対象に実施されたもの。
はじめに、コンサル業界の良いイメージについて尋ねると、「優秀な人材が多い」が46.3%と最も多かった。2番目以降には「給料が高い」(40.8%)、「若いうちから裁量権がある」(37.7%)が続いた。
これらの回答に共通するイメージは、「高い待遇に見合った優秀な人材が集まる業界で、若いうちから活躍でき、成長できる」というもので、高い待遇と仕事のやりがい・成長に注目されていることがわかる。
次に、コンサル業界の悪いイメージについて聞くと、最も多かったのは「ワークライフバランスがとれない」で49.7%だった。次いで「全国転勤がある」(24.3%)、「個人業務が多く、社員同士のかかわりが少ない」(20.8%)があげられた。
約半数の学生が仕事の負荷が大きいことをイメージしており、転勤の心理的・肉体的負荷や、個人主義的な業界の雰囲気が悪いイメージとして受け取られているようだという。
コンサル業界の具体的な仕事のイメージについて調査すると、回答の中で多かった内容として「助言・提案・アドバイス」(17.1%)、「人の話を聞く」(15.4%)があげられた。
顧客企業へのサービス内容はイメージできている一方で、それ以外の具体的な仕事内容の解像度は低く、漠然とした回答が目立つ結果になったという。
コンサル業界の企業の選考を受けるかどうか問うと、「受けようと思っている(受けた)」と答えた学生は18.6%、「受けるかもしれない」学生は23.4%で、合わせて4割以上の学生が受けると回答した。
同調査において、他の業界と比較すると人気が高く、具体的な仕事内容についてイメージできている学生は少ないものの、給与面の待遇の良さやスキル面の成長を得られるといったイメージが先行して人気につながっている、と考察している。
コンサル業界を「受ける」「受けるかも」と回答した学生に、そのほかに志望している業界を尋ねると、46.3%が「メーカー」と回答した。2〜4位には、「IT・ソフトウェア・情報処理」(32.7%)、「広告・出版・マスコミ」(24.6%)、「商社(総合)」(23.9%)がランクイン。
コンサル業界で知っている企業名を3社あげてもらうと、1位は「アクセンチュア」で19.2%、2位は「デロイトトーマツコンサルティング」で14.8%と、他の企業よりも特に認知度が高いことがわかった。
他にも大手コンサルティングファームの「アビームコンサルティング」「PwC」「マッキンゼー」「野村総研」などの名前があがった 一方で、具体的な企業名が「わからない」と答えた学生は48.0%で半数近くとなった。