メディアなどで「便利アイテム」として取り上げられ、一時期話題となっていた、スリーコインズの「みじん切りはさみ」。先日、店舗にフラッと訪れてみると、定価の550円から70%オフになっているのを発見!

  • みじん切りはさみ(165円)

    みじん切りはさみ(165円)

割引に目がない私。「安い!」と思った次の瞬間には、レジで会計を済ませていました。そこで今回は、スリーコインズの「みじん切りはさみ(165円)」をレポート! その使い勝手や切り心地について紹介していきます。

みじん切りはさみとは

「みじん切りはさみ」とは、まな板や包丁を使うことなく、みじん切りができる商品。

  • 1つのはさみに刃がたくさんついている

    1つのはさみに刃がたくさんついている

はさみは5枚刃となっており、海苔や万能ネギ、シソの葉など、薄くて軽い材料を挟むだけで、簡単にみじん切りをすることができます。

商品には、掃除用ブラシも付属しており、刃の隙間を掃くだけで、ササッとはさみを綺麗にできるのも嬉しいポイント。

  • はさみのほか、掃除用ブラシも付属

    はさみのほか、掃除用ブラシも付属

食器用洗剤をつけて手洗いすることもでき、はさみに関しては、食洗機を使用することができるため、家事の状況にあわせて、お手入れ方法を選べるのも嬉しいですね。

万能ネギのみじん切り

今回は、この「みじん切りはさみ」を使って、万能ネギと海苔のみじん切りを試してみることに。まずは、スーパーで購入した15本程度の万能ネギの束をみじん切りしていきます。

ネギがさまざまな方向を向いてしまうため、はさみを入れる前に先端部分を揃え、輪ゴムで縛るのがおすすめ。

  • はさみを入れる少し後ろあたりを縛るのがポイント

    はさみを入れる少し後ろあたりを縛るのがポイント

さっそくはさみを入れてみると、想像以上に力が必要……! なかなか切ることができず、力を思いきり入れると、みじん切りというより、ネギが粉々な状態になってしまいました。

  • 力が強すぎて、ネギが粉々に

ネギが多すぎだと推測し、本数を半分に減らして再度挑戦! それでもまだ力がいる印象で、スムーズにネギを切ることはできませんでした。

  • ネギの本数を少なくするも、まだ力がいる印象

    ネギの本数を少なくするも、まだ力がいる印象

「本当にこのはさみでネギが切れるのか……?」と疑心暗鬼になりながらも、さらにネギを減らして6本程度に。すると切り心地が一転! 力を入れなくても、スイスイとネギがみじん切りにされていきます。

  • ネギの本数をさらに少なくすると、軽い力でみじん切りができるようになった

どうやらこのはさみは、刃が多いぶん力が分散され、切る力としてはそれほど大きくない模様。そのため、ネギの束も1回でみじん切りにするというよりは、5~6本ごとにわけてから、はさみを入れる必要がありそうです。面倒くさがりな人には、ちょっと手間に感じるかもしれませんね。

肝心の仕上がりはというと、とても綺麗!はさみをざっくりと入れただけで、とても細かいみじん切りができました。

  • ざっくりはさみを入れても、細かくカットできる

なお、ネギの長さは1本1本異なるため、はさみを入れる位置によっては、末端部分が赤丸のような長い状態で残ってしまうことも。そんなときは、長い状態のネギに再度はさみを入れて、細かくカットしてくださいね。

一方、みじん切り後のはさみはというと、ネギがべっとりと付着してしまっています。刃の隙間はかなり狭く、はさみを振ってもなかなか落ちてくれません。

  • ネギが刃の隙間に入り込んでしまっている

    ネギが刃の隙間に入り込んでしまっている

そんなときこそ、掃除ブラシの出番! 隙間のネギを落とすように、ブラシを滑らせることで、簡単にはさみからネギを取り除くことができますよ。

  • 掃除ブラシがかなり優秀

はさみについたネギを捨てずに済むので、食品ロスの観点から見ても◎! 掃除ブラシという名前ですが、材料の使い切りのお供として、とてもたのもしいと感じました。

海苔を刻み海苔に

次に切るのは、海苔。焼き海苔6枚をはさみで刻んで、そばの上に乗っているような刻み海苔をつくっていきます。

  • 比較的コンパクトな焼き海苔を用意

    比較的コンパクトな焼き海苔を用意

海苔は、ネギとは違って弾力感がなく、1枚あたりが薄いため、はさみの切り心地は良好。軽い力ではさみを握るだけで、サクッと切ることができました。

しかし、はさみの先(赤丸部分)に力が入りにくいため、海苔の端っこがなかなか切れません。力を思いっきりいれて、端っこをカットすると、海苔が圧力に負けてしまい、一部がボロボロになってしまいました。

  • はさみの先の力が弱く、最後には結局かなりの力が必要

しかしこの問題は、はさみの先で切ることがないようにすることで、防ぐことができそう。今回切った海苔よりも、横幅が少し短い海苔を用意するといいかもしれませんね。

そして肝心の仕上がりはこんな感じ。

  • 少し太めの刻み海苔に

きちんと刻み海苔になっていますね。市販の刻み海苔よりも、少し太めの仕上がりとなりましたが、「刻み海苔が売り切れていた」といった場合の代用品としてはかなりよさそう。

ちなみにはさみはというと、海苔の付着はほとんどなし。

  • 海苔はベタベタしていないので、はさみへの付着はなし

    海苔はベタベタしていないので、はさみへの付着はなし

そのため、掃除ブラシを活用する必要もなく、水でサッと流すだけで簡単にお手入れができました。調理後の楽さでいうと、ネギよりも海苔の方がダントツにいいです。

ネックポイントのお手入れを検証

材料の量やコツを掴めば、簡単にみじん切りができるこちらの商品ですが、ネットやSNSでは「お手入れがしにくそう」という声が目立ちます。

そこで、実際に使用後のはさみを手洗いしてみました。たしかにスポンジでは、刃の隙間といった細かい部分まで掃除ができません。しかし、掃除ブラシで、刃の隙間汚れはある程度落とせるため、「汚れが落ちない」といったお手入れのしづらさは感じませんでした。

  • 掃除ブラシと併用すれば、スポンジで撫でるだけでも汚れスッキリ

    掃除ブラシと併用すれば、スポンジで撫でるだけでも汚れスッキリ

なお、洗い終わった後の刃の隙間には水滴がたくさん。これは、ふきんでは十分に拭き取ることができないため、自然乾燥が必要です。しかし、細いものであれば隙間に入り込むことができるので、「洗った後、すぐに収納したい」といった場合には、綿棒などを使って拭き取ってみてもいいでしょう。

切る対象や洗い方に制約はあるものの、なにかと便利な「みじん切りはさみ」。店舗によってはお買い得価格なので、買うのを躊躇っていた人や、使い心地を試してみたい人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。