俳優の杉野遥亮、中尾明慶がこのほど、フジテレビ系ドラマ『ばらかもん』(毎週水曜22:00~)の取材に応じ、いち視聴者として同作を見た感想や、杉野の座長ぶりについて語った。また、中尾は、田中みな実との“仲直り”エピソードも明かした。
■杉野遥亮、『ばらかもん』反響に手ごたえ
書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家・半田清舟(杉野遥亮)が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家・人間としても成長していくハートフルコメディの同作。
取材は第5話の放送を控えたタイミングで行われたが、第4話までをいち視聴者として見た感想を聞かれると、杉野は「『いいなあ』と思って、見てます(笑)」とニヤリ。「わりと何も起こらない内容ではあるのですが、このドラマを今、世の中に発信することができて、うれしいなという気持ちが純粋にあります。島の豊かさや自然、人と人との心の距離とか、癒しや安心を、暗いニュースが多い世の中にお届けできているのかなという自信があるので、(ドラマの撮影を)やっていて心地いいです」と胸を張った。
今作で清舟の親友・川藤鷹生役を演じる中尾は「清舟が島の方たちと触れ合っている表情や空気感がすごく好き。川藤は島の住人ではないので、僕が(撮影現場を)知らないシーンもたくさんあって、出来上がりが楽しみで、いち視聴者になってます(笑)」とニッコリ。
杉野から「島に来ても、2日くらいで帰りましたもんね」と水を向けられると、「そうだよ! 飛行機が飛ばないから『お前もう帰れ』みたいになって。飛行機が飛ばないから、タクシーで福岡から長崎まで行って、高速フェリーに乗って、タクシー代が5、6万円かかっちゃって、領収書を申し訳ない感じで出して……」と苦い表情で回想した。
■中尾明慶、田中みな実と“仲直り”
中尾といえば、先日行われた制作発表会見にて、「田中みな実さんと仲直り」したいという願いを七夕の短冊にしたため、「ある日ネットニュースで『田中みな実、俳優◯◯と犬猿の仲』って書かれていて、見たら僕のことだった。過去に流れで『うるさいな、おばさん』って言ったのを根に持ってるみたいで」と明かし、数日後にある共演シーンで「謝罪から始めないとなって。ネタ元はうちの奥さんで、YouTubeでこのことについて話していたみたいなので、あの2人が悪巧みしてるんだろうなって」と想像していた。
そして今回の取材で、田中との“その後”について質問されると、「喋ったことに関しては、『私のことをネタにするんだったら、もうちょっと笑いをとってください』っていうダメ出しがあった」と茶目っ気たっぷりに明かしつつ、そのダメ出し後に、田中と田中のマネージャーと一緒に昼食を食べたことにも言及。
さらに、「(昼食の)海鮮丼のあとに『デザートが食べたい』と言い出しまして……(笑)。でも、ロケ地の近くにお店がなくて、『どうしよう』ってなったら、ファミレスがあったので、3人で行きました。ドリンクバーで2時間くらい。(田中さんは)中空きなんですけど、僕は自分の撮影が終わってるので、『ずっと帰りたい』と思ってました(笑)。だってよく分からない3人じゃないですか!」とツッコミを入れて、笑いを誘いながらも、「それで仲直りできました」と笑顔を浮かべた。
■杉野遥亮、中尾明慶の太鼓判に感動
今回がゴールデン・プライム帯ドラマ初主演となる杉野は、「監督やプロデューサーと話していても、ポジティブな話が多い気がする」と手ごたえを感じる一方で、「やっぱり難しくて。自分はまだまだ何もできないなと思ってます。座長ってよく分からないし、何が自分らしいんだろうと立ち止まることが今も結構あります」と吐露する。
しかし、「いつも自分がやるべきことを一生懸命やるしかないなってところに落ち着くんですけど、そういう自分と清舟がリンクしている感じもしていて、自分で作品を見ても『面白いな』と思ったり、先ほどもお話したようにポジティブなニュースが舞い込んできたり、(今作の主演を)経験できて良かったなと思います」と、悩みながらも充実した撮影期間を送ることができているようだ。
杉野の座長ぶりには、中尾も「『背中を見とけ』じゃないですけど、緊張感を作って、ちゃんと(現場を)引き締めてくれる」と感服。「今回の作品は子どもたちもいるし、そういう座長じゃないと、どんどん“楽しい”が先行してズレていってしまうと思うので、もちろんお芝居も含めてですが、すごく頼りになる」と絶賛する。この言葉を聞き、杉野が「えー、うれしい! マジですか?」と喜びをかみ締めると、中尾は「そんな照れる(笑)!?」とツッコミを入れつつも、改めて「胸を張って、ついていこうと思える座長ですね」と太鼓判を押した。
16日放送の第6話では、東京に戻った半田清舟が、琴石なる(宮崎莉里沙)や木戸浩志(綱啓永)、山村美和(豊嶋花)、新井珠子(近藤華)ら、島で出会った人たちの名前がぎっしり書かれた書『石垣』を完成させ、なるたちとの約束通り、島に戻ると言うと、母親のえみ(長野里美)が「島に行くことは許さない」と反対することに。川藤鷹生(中尾明慶)や神崎康介(荒木飛羽)にも清舟の説得を頼むえみ。清明(遠藤憲一)は、そんなえみをたしなめるが……。
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