世に数ある翻訳アプリ。翻訳精度も違えば対応言語数も違う、あれこれ違いがあるなかで自分に合うものを選べばOKです。サードパーティ製では翻訳精度の高さで定評ある「DeepL」、100以上の対応言語数を誇る「Google翻訳」が人気です。
iOS 14以降に標準装備の「翻訳」も、なかなかのもの。航空機内など通信が難しい場所でも使える「オンデバイスモード」、翻訳結果の単語をかんたんに調べられる内蔵辞書連動機能など、かゆいところに手が届くフィーチャーが豊富に用意されています。
ほかの翻訳アプリにはない、「翻訳」ならではの機能としては「会話モード」が挙げられます。iPhoneに向かい話しかければ、外国語を日本語に、その反対に日本語を外国語に、ほぼリアルタイムで翻訳できるため、海外外国人と対面で会話するとき待ち時間をできるだけ少なくする手段として有効です。
この会話モード、外国語学習にも応用が可能です。音声に対応する翻訳アプリの多くは、翻訳してほしい内容をつどiPhoneに話しかけるスタイルのため、一文一文に間が生じてしまいますが、iOSの翻訳アプリは"だらだらと話しかけた内容を翻訳する"機能を備えています。
たとえば、「今日はいい天気だな、どこへ行こう」という2つのパートに分かれる文を訳したいとします。そのときには、一文にまとめる必要はなく、「今日はいい天気だな」のあとしばらくしてから「どこへ行こう」と話しかければいいのです。
使いかたはかんたん、翻訳アプリで「会話」タブを選択し、「…」ボタンをタップすると現れるメニューで「自動翻訳」にチェックを入れれば準備完了です。言葉が途切れるたびにマイクボタンをタップする必要がないため、思いつくまま話しかければOK。日常会話の外国語訳を確認したいときなどに、便利に使えますよ。