女優の高橋ひかる(高ははしごだか)が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ハレーションラブ』(毎週土曜23:30~)が現在放送中だ。今作は、2022年の大学生だった当時に「第22回テレビ朝日新人シナリオ大賞」で大賞を受賞した新進気鋭の脚本家・若杉栞南氏によるオリジナルドラマ。亡き父が残した写真店を母と営む女子大生・深山朱莉(高橋)が1本のフィルムの現像を依頼してきた浅海恭介(眞島秀和)と出会い、幼馴染みの藤原昴(一ノ瀬颯)と15年ぶりに再会したことで、平和な街では不穏な事件が。やがて街と人の嘘が暴かれていき、街中でひた隠しにしてきた15年前の事件の真相、哀しい物語が明らかになっていく。
今回は、12日放送の第2話でも朱莉と距離を縮めていく浅海を演じる眞島にインタビュー。作品の見どころや、ドラマ出演5本の出ずっぱりとなった上半期について、そして若い共演者やスタッフに抱く思いを聞いた。
■高橋ひかるも一ノ瀬颯も役にぴったり
――まずは脚本を読んだ感想を教えてください。
面白かったです。続きが気になって一気に読みました。若い方が書いたオリジナル脚本ということで、新しい才能はどんどん世に出てくるんだなと感じました。
――取材時点では撮影はこれからとのことですが、眞島さん演じる浅海はどんなキャラクターでしょうか。
恋人を亡くした過去を持っているのですが、ある目的があってこの街に引っ越して来ます。「こういう役にするぞ!」と決めず、演出を受けて役をかためていくタイプなので、いろいろな面をどう演じていこうか、今は早く現場で監督のイメージを掴みたいと思っています。
――共演される高橋ひかるさん、一ノ瀬颯さんの印象はいかがですか。
高橋さんはすごくお若いのに、チームを引っ張っていける頼もしさがあるし、すごくはつらつとした方。2人とも台本で読んだ役にぴったりだと感じました。チームの仲間として一緒にやっていくのが楽しみです。
■出ずっぱりの現状も「大変」とは感じない
――眞島さんは、2023年は『大奥』(NHK)、『しょうもない僕らの恋愛論』(読売テレビ/日本テレビ系)、『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)に出演されて、その間『合理的にあり得ない』(カンテレ/フジテレビ系)、『全ラ飯』(カンテレ)にもゲスト出演されました。上半期はお忙しかったですか。
そんなに忙しくないですよ、結構暇です(笑)。それぞれ、じっくりと時間をかけてやらせて頂いています。いろいろな役を頂けるのは本当にありがたいことですし、大変だと感じることはありません。まだまだ、もっとできますね。
――すごいですね。こんなに出ずっぱりの俳優さんからなかなか出てこないお言葉だと思います。ずっと出演が続いている眞島さんですが、過去を振り返って「さすがにこのときは忙しくて大変だった」と感じた時期はあるのでしょうか。
ありません。仕事がないときのほうが大変だったので、そのときと比べると大変だと思うことは全くないですね。
■主演ドラマ『しょも恋』は貴重な機会だった
――眞島さんが主演を務めた『しょうもない僕らの恋愛論』を担当された近藤啓介監督と、松本花奈監督を取材した際、「拓郎(眞島演じる主人公)がどんな人なのか掴みどころのない中で、眞島さんが喋ったら、それがもう拓郎だと信じて撮っていました。眞島さんは役に入って演じるというより、ナチュラルに拓郎になってくださって、それが本当に良かった」と仰っているのが印象的でした。
いやいや、そんなそんな(笑)。僕のほうこそ、監督に助けられて何とかやれたと思っています。
――眞島さんにとって『しょも恋』はどんなドラマでしたか。
今の自分が自然に演じられる役柄でした。40代を超えた男性をメインにした恋愛ドラマってなかなかないので、個人的にはすごく貴重な機会をいただけたと思っています。もともと原作の原(秀則)先生の世界観が好きなので、実写化作品に参加できたこともうれしかったです。主人公の拓郎は、「何なんだあいつは!」という部分もありつつ(笑)、同年代の男性にとって共感を得られるキャラクターだったのではないかと。