経済産業省が、「プレミアムフライデー推進協議会」の公式サイトを今年6月に閉鎖していたと、8月9日付けで発表したことが、ネットで話題になっている。サイトは閉鎖したものの、プレミアムフライデーの情報発信は今後も経産省から行っていくとのこと。ネットでは「何のためにやってたんだっけ?」「こうやってフェードアウトして行くのか…」などと困惑の声が集まっている。
プレミアムフライデーは、2017年から政府が推し進めていたもので、「毎月末の金曜日」に、仕事を普段よりも早く切り上げて、買い物や観光など、個人が幸せや楽しさを感じられる体験にあてることで、普段よりも豊かな生活を推奨するという、主に個人消費の喚起を促す目的で実施していたキャンペーンだ。「プレミアムフライデー」の言葉自体は耳にしたことがある人も多いだろうが、振り返ってみると、果たしてどれだけの人や企業が参加していたのだろうかと思うところもある。
そんなプレミアムフライデーのキャンペーンやお得な情報、取り組みなどの情報は、これまで「プレミアムフライデー推進協議会」の公式サイト(premium-friday.com)を通して行われてきたが、これが閉鎖された。しかし同サイトでは、今回の閉鎖前から、毎月更新していた「お知らせ」が2020年10月末を最後に更新されていなかった。さらに「今月のキャンペーン・お得情報」の項目も、2022年10月末を最後に更新を停止しており、実質的には、既に昨年の時点で閉鎖状態だったと推測できる状況だった。
ただ、この閉鎖をもって「プレミアムフライデーは終了」とも言い切れないようで、プレミアムフライデーについての情報発信は、今後も経産省のホームページを通して引き続き行っていく予定だそう。なお、同公式サイトのドメイン(premium-friday.com)の有効期限が今年8月13日となっていることから、閉鎖後のドメインの悪用を懸念する声も上がっている。ドメインを維持するなど、何らかの対応がとられるのかどうかは、記事掲載時点で公式には言及がないようだ。
この顛末にネット上では、「誰のためのプレミアムな金曜日なのか判らない」「失敗をしても無かったことにして反省しない」「え、プレミアムフライデー施策ってまだ終わってないの?」「こうやってフェードアウトして行くのか・・・」「現状プレ金やってる人身近にはいないし」「コロナ禍で忘れ去られた感もあるなあ」「結局、これ、何のためにやってたんだっけ?」などの声が寄せられている。