映画『ミンナのウタ』(公開中)公開前夜祭イベントが10日に都内で行われ、GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太)、早見あかり、清水崇監督、さなが登場した。
同作は、大ヒット『呪怨』シリーズをはじめ近年では『犬鳴村』などの「村シリーズ」を手がけた、Jホラーの巨匠・清水崇監督の最新作。カセットテープから流れる“とあるメロディー”を聴いた人々が、次第に自らも口ずさむようになり、不可解な事件に巻き込まれていくサスペンスホラー映画だ。GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄、小森隼、佐野玲於、関口、中務、数原龍友)が主演を務め、全員が本人役で出演。劇中ではライブを控えた彼らの活動の裏側や日常も描かれ、現実とフィクションが曖昧になった世界で”呪いのメロディー”の恐怖が襲いかかる。
イベント前には本作を上映し、ホラー映画として“国内初”の試みとなる観客の「感情分析」を実施。劇場内の観客席にランダムに設置したカメラにより、Olive社の感情分析プラットフォーム「LACAUSE(ラクーズ)」で観客の感情データをリアルタイムに採取する。そのデータを基に、上映中に「一番観客を怖がらせたキャスト」と「一番怖がった観客」を選出して、表彰を行なった。今回はイベントのオフィシャルレポートが届いている。
イベントオフィシャルレポート
会場には翌日の公開初日を待ちきれない大勢のファンが集まり、超満員!熱気あふれる会場内にGENERATIONSのメンバーたちが登場すると、会場は大歓声! 登壇者がひとりひとり挨拶を行う中、ステージの端には“謎の少女”の姿が...。司会者の「もしかしてあなたは...?」という呼びかけに、「高谷さなです......。わたしの映画が公開されると聞いて......やってきました」と語る“さな”に、GENERATIONSのメンバーたちもビックリ!早見も「GENERATIONSの映画じゃなくて、“さな”の映画だったんだ!」と驚いてみせた。
だがそんな中、“さな”に果敢に話しかけようとしたのが、清水崇監督。“さな”に敢えてマイクを向け、「今日は公開から1日早いですよ」「(進行が滞ったときに)これは呪いですか?」などなど、度々“さな”の素顔に迫ろうとするも、“さな”は残念ながらノーリアクション。そんな監督と“さな”のやりとりに、GENERATIONSのメンバーたちは終始大笑い。
「猛暑が続くこの夏を、ヒヤッとする本作で涼んでいただきたい」と、司会者からの【最近一番ヒヤッとしたことはなんですか?】という質問が投げ掛けられると、登壇者は様々な体験を披露。
リーダーの白濱は「ホテルのシーンがあったんですけど、良かったらとホテルの方にカレーをいただいたんです。ありがとうございますと受け取ったんですけど、うっかりホテルに忘れて帰ってしまって...。もしかしたらスタッフさんが回収してくださったのかもしれないですが......」と、ヒヤッとした自身の反省体験を語った。
片寄涼太と関口メンディーは、7月24日に行われた「さなpresents真夏の学生試写会」でのヒヤッとしたエピソードを披露。「学生向けのイベントだったんですが、舞台に立った監督の第一声が『うるさい!』。何が起きたの? と思いました(笑)」と語る関口が清水監督に尋ねると、それはGENERATIONSのメンバーたちの登場に興奮して大はしゃぎだった学生たちを驚かそうとしての言葉だったようで、「学生さんたちに冗談は通じなかったんですよ(笑)」と呆れた様子の関口。清水監督も「あの後、片寄くんに本気モードで叱られました」としょんぼり。片寄も改めて「学生さんに『うるさい』はダメですよ」とピシャリと清水監督をたしなめた。
「ちょうどさっきヒヤッとしました」と語る数原龍友は、「(中務)裕太くんがゲームをやっていたので、『なんでやっているの?』と聞いたら、後輩のTHE RAMPAGEの陣にボロ負けしたらしく。悔しくて練習しているんだと言うので、僕も久しぶりにやらせてもらったんですよ。僕は2回戦って2回とも勝った。そしたら裕太くんの表情が明らかにイラッとしてきて(笑)。ヒヤッとしました」と報告。中務は「悔しかったすね」と返してみせて、会場は大笑いとなった。
そんな中務裕太は「僕は某SNSで怖い話を観るのが好きで。ヒヤッとした話をします」と、先日観たという怖い話を披露。ドライブをしていたカップルが、手を振る少女を見かけたものの、その手の振り方がこの世の人じゃなかった...という話に、会場から「いやだ〜!」と怖がる声が。それに対して清水監督が「それは逆手拍手ですよね。それは良くないと言いますね」と解説してみせた。
小森隼は「テレビ収録で小峠英二さんたちとロケに行って、『サイン書いてください』と言われたんですけど、小峠さんは寝たかったんでしょうね。『後で書くわ』となったのですけど、それを知らないメイクさんが『サインですよ! 早く書いてください!』と(笑)あれはヒヤッとしましたね」と述懐。
佐野玲於は「藤岡弘、さんにヒヤヒヤしていました。収録がスタートして、(カメラの)赤ランプが点いた時に、藤岡さんがカンペを読むハズだったんですけど、(オンエアが始まっても)ずっとニコニコしていたんで、みんなヒヤッとしてました(笑)でも藤岡さんは本当に最高で、ステキな方でした」と笑ってみせた。
マネージャー役の早見は、映画撮影中の裏話を披露。「映画のクライマックスで、ドアがバタンと倒れて、それに乗って階段を落ちていくシーンがあったんですけど、あの落ちる瞬間が本当に怖くて。もちろん安全を確保した状態だったんですけど、最初はゆるい感じだと説明されていたのに、実際は違って。あれは怖かったです」とヒヤッとした撮影時の体験を振り返った。
感情分析の結果は?
そして、Olive社の感情分析プラットフォーム「LACAUSE(ラクーズ)」を使用して採取した映画鑑賞中のお客様の感情データから、【一番お客様を怖がらせたキャスト】と、【一番怖がっていただいたお客様】を発表・表彰を行った。
【一番お客様を怖がらせたキャスト】に選ばれたのは、怖がらせ度60%を獲得した関口メン ディー! 観客を一番驚かせたのが“逆再生”のシーンだったため、登壇者たちも「あそこ?」「いいの?」「“さな”じゃないの?」と驚いた様子。そんな“さな”を慰めるように「泣かないで〜♪」と歌い始めた清水監督に会場は大爆笑。小森たちも「誰か監督を止めてくれ!」と大笑いだったが、当の関口は「うれしいですね。あのシーンは本当に怖かったんで。あの音がジリジリくるじゃないですか。ひとりで精神が崩壊するかと思って。それくらい怖い撮影でした」と振り返った。清水監督も「あれをつくってくれた録音部の方は喜んでくれると思います」と嬉しそうに付け加えた。
【一番怖がっていただいたお客様】は、前方エリアに座っていた女性客。突然選ばれ、マイクを渡されると「恥ずかしい」と照れることしきり。「怖かったんですかね」と語りつつも、「亜嵐くんがカッコ良かったからかもしれないです」とラブコールを送り、会場は大喝采。そのコメントにやさぐれた様子を見せた小森は「(劇中冒頭で姿を消してしまう)俺の気持ちにもなってくれ!」と嘆いてみせつつも、「楽しんでくれて良かった」と呼びかけた。 さらにこの映画の【恐怖度指数】が95%だったことが明かされると、清水監督も満足げな表情。「これでホラーは卒業して、コメディーを撮っていいということですね」と冗談めかして会場を沸かせた。
最後にメンバーを代表して白濱が「僕たちが出ているということで、カジュアルなホラーじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ホラーファンにも楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひ広めてください」と語ると、清水監督も「僕はたくさんホラー映画をつくってきましたが、まさかLDHの方が出て下さるなんて思ってもいなかったので、それを逆手にとってやろうと思って。LDHのラブ・ドリーム・ハピネス、というポジティブな言葉の裏側といいますか、“さな”が持っている思春期の執着心が、死んだ後もずっと続いていたらネガティブなものに変化するということを描こうと思ったので。LDHの皆さんが主演でなかったら、そんなことは思いつかなかったので、感謝したいと思います」と語った。