ウェルネス総合研究所は、「トイレ事情に関する実態調査」結果を8月9日に発表した。同調査は2023年6月23日~25日の期間、全国の20〜60代の男女1,000人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • トイパ4つの指標

同研究所によると、トイレパフォーマンス(トイパ)とは、便意を感じたときに効率的に成果(便)が出せてスッキリできているか、「排便にかかる時間」「排便後の気分」「排便の成果ーカタチ」「排便の成果ーニオイ」の4つを指標としているとのこと。

  • あなたのトイパの自己評価は?

普段のトイパを、時間・気分(スッキリ感)・成果(便のカタチやニオイ)などを総合的にみて自己評価してもらったところ、3割の人が自分のトイパが「悪い」「どちらかというと悪い」と評価した。平常時の排便状況については、トイパの良い人は「常に快便」が約半数であるのに対して、トイパの悪い人は約半数が「便秘気味」と回答。

  • トイパが悪い人の排便状況

トイパが悪い人の排便状況を見ると、「排便にかかる時間が5分以上」の人が過半数を越え、10分以上という人は2割にも上った。排便時のスッキリ感も今一つで、「時々スッキリしない・スッキリしないことが多い」人が6割を占めるという結果に。排便の成果についても、トイパの悪い人の方が良くない傾向にあることがわかったという。

  • 左:旅行先でトイパが悪くなることは? 右:旅行先に不調を感じること

トイパの良しあしは、旅行先の事情によって大きく変わり、「旅行先でトイパが悪くなることがよくある・ときどきある」人が全体の6割を超えた。

  • 旅行先のトイパ出思い当たること

旅行先のトイパで思い当たることを尋ねると、「トイレの衛生状態が気になる」「トイレを見つけられず我慢」「温水洗浄便座がついていない」などが挙がり、慣れない環境がトイパを悪化させると同社は分析。旅行時に感じる不調については、すべての項目でトイパの悪い人が良い人を上回った。

  • 海外旅行で恋しくなるのは日本食?日本のトイレ?

海外旅行に行った際、日本食と日本のトイレのどちらが恋しいかを尋ねたところ、トイパが悪い女性の回答では日本のトイレへの恋しさが日本食を上回る結果に。

  • 左:同行者のトイレ待ちでイライラし始める時間 右:周囲のトイパが悪くて困ったエピソード

次に、トイパの指標のひとつであるトイレ時間が、周りにどう影響を与えるかについて、友人や家族と一緒の外出時、同行者のトイレ時間がどのくらいの長さまでなら気にせずに待てるかを調査した。

結果、平均で8.45分を越えるとイライラするということがわかったという。若い年代ほど寛容な傾向があり、20代は男女ともに10分程度はイライラせずに待てるとのこと。一方、最も短いのは60代男性で6.3分。

  • トイパをよくするための習慣

トイパを良くするために習慣にしていることとして、「ヨーグルトを食べる・飲む」「水を飲む」「発酵食品を食べる」がTOP3に。そのほか、「食物繊維を摂る」など、食事関連の回答が上位にきていることが判明した。また総じてトイパの良い人の方が、「運動やストレッチ」「十分な睡眠」など、食事以外も含めた多くの習慣を取り入れている傾向が見られたという。