先日、初のグランピング体験をしてきました。訪れた先は千葉県市原市に位置する「高滝湖グランピングリゾート」。県内最大面積を誇るという「高滝湖」のほど近くにあるグランピング施設です。

アウトドアへの興味はほぼ皆無、長らくインドア生活を送ってきた筆者ですが、小学1年生になる息子が最近やたらと「キャンプにいってみたい!」「テントに泊まってみたい!」とキラキラした目で話す姿を見て、夏休みを利用して行ってみることに。

とは言ってもいきなり野外のテント泊はハードルが高すぎるので、まずは手ぶらでも楽しめそうなグランピング、そして都心から1時間強というアクセスの良さも、宿泊先決めの後押しになりました。

  • 「高滝湖グランピングリゾート」

小学校跡地を活用した造りがノスタルジック

今回訪れた「高滝湖グランピングリゾート」は、2013年に廃校となった「高滝小学校」跡地を活用してオープンしたグランピング施設。建物にはところどころペイントが施されるなど、西海岸風のデザインがリゾート気分を演出します。

  • 高滝小学校跡地にオープンした施設

  • 左側に見えるのは体育館、奥に写るのは校舎跡

校舎や体育館など建物自体はほぼそのまま、校歌の石碑も残されていました(笑)。

  • 体育館には素敵なペイントが施されています

  • 校歌の石碑がそのまま残されていました

シャワールームや貸切風呂といった水回りの共用施設は教室だった場所をリノベーションして作ったようで、一足踏み入れると廊下の名残が。

  • 施設内に足を踏み入れると、学校の廊下の名残を感じます

施設内はエアコンがしっかり効き刷新した設備もきれいで快適である一方、垣間見える小学校の面影がなんとも言えない郷愁感で、幼少期にタイムスリップしたような不思議な気持ちに。

学校の跡地である特徴を活かし、体育館はそのまま遊び場として利用時間を設けて開放しています。トランポリンやミニ滑り台、卓球台やピアノといったアイテムが並び、大人も子どもも楽しめる空間です。

  • 体育館は遊び場として開放(写真は公式HPより引用)

さらに、元々図書館だった部屋をリノベーションしたというプレイルームには、ボードゲームやカードゲーム、けん玉、ビー玉など、懐かしいおもちゃが置かれ、自由に使うことができます。

  • 図書館だった場所をリノベーションしてつくったプレイルーム

息子が興味を示した地球儀を一緒に見ていたら、なんとスタンドには「高滝小」と学校名が。生徒さんが使っていた地球儀なんですね~!

  • 地球儀には「高滝小」と記名が

宿泊テントは4タイプ

宿泊テントはドームテント、クリアドームテント、ベルテント、ペット同伴タイプの4種類用意されています。息子の「テントに泊まってみたい」がこの旅のはじまりなので、わが家はベルテントを選択。

  • 筆者が宿泊したベルテント

  • ドームテント

最大4名の宿泊が可能なベルテント内は電源が確保されエアコン設備も備わってはいますが、さすがに真夏の日中は暑さが厳しく、テント内の温度調整は苦戦しました(苦笑)。

  • ベルテントの中の様子

いずれのテントもシモンズ社のベッドが備え付けられているので、ゆったり眠れます。

  • シモンズ社のベッドで寝心地は最高

充実の体験コンテンツも魅力

チェックインをした際に、夕方から参加できるという「野菜の収穫体験」を案内してもらいました。敷地内の自社農園で育てた野菜の収穫を1組500円(安すぎます!)で体験できるということで、せっかくなので参加してみることに。

  • 施設内の自社農園の「野菜収穫体験」に参加できます

軽い気持ちで参加しましたが、育てている野菜の多さにびっくり! 軍手とハサミを貸してくれるので、サイズの良さそうなものを選んで収穫します。この日は、オクラ・きゅうり・長なす・ゴーヤ・ミニトマトを収穫させてもらいました。

  • ミニトマトの収穫も

野菜収穫初体験の息子は、普段見かけない虫たちにビビりながらも、大喜びで畑を巡って満喫していました。全て無農薬で栽培しているという野菜は収穫後は持ち帰ることができるので、夜のBBQで食べることもできます。

夕食を終えてひと息ついていると、ファイヤーピットに火が付きキャンプファイヤーが始まります。

  • 19時からキャンプファイヤーがスタート

火を囲みながらスクリーンに映写される映画を見てゆったりと過ごすこともできますし、目の前の「スクールバスバー」で販売されているマシュマロやスモアセットを焼いて食べることも! 串も貸してくれて手軽に焼きマシュマロを楽しめるということもあり、多くの子どもたちで賑わいます。

さらにその近くには、手持ち花火OKという「花火エリア」が。

  • 花火エリアでは手持ち花火を楽しめます

夕食を終えた宿泊者たちが入れ代わり立ち代わり訪れます。チャッカマンはBBQハウスのものを使えますし、花火もその場で販売されているので、事前準備をせずとも楽しむことができますよ。

  • 花火エリアは子どもたちにも大人気

都内は花火で遊べる場所が限られていることもあり、子どもはもちろんのこと、いつぶりかわからないほど久々の花火に筆者も大満足でした!

グランピングの醍醐味・BBQは、地産地消食材を堪能

食材や調理器具・食器類など、食事に必要なものは全て施設が提供してくれるので、バーベキューも手ぶらで大丈夫。

  • 夕食の材料はこのように提供されます

テントごとにBBQハウスが併設されており、ウッドデッキでつながっています。ハウス内で食べるもよし、ウッドデッキにテーブルを出し風を浴びながら食べるもよし。本格的なガスグリルで、市原高滝産の野菜や、肉・海鮮などを焼いていきます。

  • 本格的なガスグリルで調理

食材の追加購入やドリンクの購入も可能ですが、持ち込みも制限はないそう。車で行く場合は予め食材や飲み物を用意するのもありですよね。

  • 施設で購入したアルコールと共に夕食を堪能!

朝食も夕食と同じく、施設が用意してくれる食材を自分たちで調理するスタイル。ハンバーガー用のパティやバンズ、卵、ベーコン、スープ、牛乳など、満足度120%のボリューム。 「目玉焼きが張り付いてうまくとれない! 」「どの順番で具材挟む?」など、わいわい話しながら準備するのも楽しい時間でした。

  • 朝食調理中

  • 朝食完成写真

  • 朝の空気の中で食べるハンバーガーは格別!

朝食を堪能したあとは挽き立てコーヒーも堪能できますよ。ミルや豆など、必要な道具一式は施設側が用意してくれるので、こちらもなんの準備も要りません。息子はコーヒーミルに興味津々で、積極的に豆を挽いてくれました。これも良い経験です!

  • 子どもと一緒にコーヒー豆を挽きました

  • 食後のコーヒー

記録的な猛暑真っ只中ということもあり暑さには参りましたが、総じてとても楽しく、子どもがとても喜んでいたのが何よりうれしかったです。季節を変えて足を運べば違った楽しみ方ができそうですし、また機会があれば行きたいな~と思います。特に小さなお子さんのいるご家族にはおすすめなので、グランピングに興味があるという方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。