ヴァリューズは8月8日、「今夏の旅行予定に関する消費者アンケート調査」の結果を発表した。調査は6月26日~30日、全国20歳以上のヴァリューズモニター20,469名(男性10,215名、女性10,255名)を対象にインターネットで行われた。
宿泊を伴う夏の旅行の予定について尋ねたところ、32.8%が「旅行の予定・検討あり」と回答。特に20代の割合が高く、最多は20代男性で41.1%。
海外旅行で予定している行先を教えてもらったところ、「韓国」(13.1%)がダントツの1位に。次いで2位「ハワイ」、3位「台湾」、4位「アメリカ合衆国」、5位「タイ」と続き、日本から比較的近いエリアが上位に多くランクイン。
一方で、ヨーロッパやオセアニアの国は上位に含まれておらず、円安や、フランスにおける暴動をはじめとする治安の問題があるほかに、南半球の国々では日本と季節が真逆になるため、コロナ明けすぐ、久々に行く海外旅行先としてはハードルが高いよう。
また、「旅行」との掛け合わせ検索ワードを見ても、「北海道」や「沖縄」といった国内エリアに続いて、「韓国」(5位)や「台湾」(8位)の人気の高さがうかがえた。
次に、旅行の予約時期について尋ねたところ、国内では5月〜6月で急激に高くなる一方で、海外の場合は、前年12月以前から予約が始まっていることが明らかに。規制緩和への期待感や、海外旅行に際しては入念にプランニングしたいという消費者心理がうかがえる結果に。
実際に旅行を予定している時期についても聞くと、2023年の旅行予定時期は、海外旅行については2022年より早まり、7月中旬から旅行者の割合が高くなっているのに対し、国内旅行は前年より遅くなり、お盆周辺の時期に集中していることが判明。本格的な夏休みシーズンに入り費用が高くなる前に、長期休暇を取って海外旅行を楽しもうという人が2023年は多く、一方で国内旅行については、前年よりも新型コロナウイルスの感染リスクに対する警戒心が解け、お盆に帰省を兼ねて旅行しようという人が増えたよう。
次に、旅行の予約・検討者に海外旅行と国内旅行それぞれの情報収集媒体について聞いたところ、国内旅行は「宿泊予約サイト・旅行情報サイト」(44.3%)がダントツに多く、また、15.1%の人が「観光協会・地方自治体のサイト」を参考にしているのに対し、海外旅行ではこれらのサイト利用の割合は低い傾向に。国内旅行に比べて勝手がわからない中、プロに直接相談する方が安心という人が多いのか、海外旅行を検討する際には、旅行代理店店員の説明やオフライン広告など、リアルな接点が多い方法を好む人が多いよう。
また海外旅行では国内に比べ、YouTubeやSNSの書き込み、ブログなども高くなっており、インフルエンサーが発信するリアルな情報を参考にしている人も多いことがわかった。