住所氏名や電話番号、メールアドレスといった個人情報を記録しておく「連絡先」は、iPhone定番アプリのひとつ。登録作業の手間はあるものの、電話の着信があったときには名前が表示されるようになるし、グループで管理することも可能になります。
連絡アプリのデータは、iPhoneだけでなくiCloudにも保存されるのが現在主流の利用スタイルです。初期設定のまま利用していると、iPhoneに登録した連絡先データは自動的にiCloudと同期され、同じApple IDでサインインしたiPadやMacなどのApple製デバイスからアクセスできるようになります。
データがiCloudにも保存されるということは、iPhoneのデータが失われてもリカバリー可能なことを意味します。iCloud上のデータを削除しないかぎり、iPhone上のデータを削除しても何度でも復活が可能です。
iPhoneで削除した連絡先データは「iCloud.com」を使うとかんたんに復活できます。パソコンのWEBブラウザを使い、iPhoneと同じApple IDでicloud.comにサインインし、画面左上のメニューボタン(12個の■が並ぶ)をクリックして「データの復旧」を選択しましょう。
データの復旧画面では、「連絡先を復元」欄に最近30時間以内の削除情報が表示されます。削除された人物の情報は表示されないため、削除した日時をもとに対象を選ばなければならないものの、iPhoneの連絡先アプリで削除したデータを復活できます。
ただし、復元したデータが反映されるまでには若干のタイムラグが存在します。削除直後にiCloud.comへサインインしても、目的の項目が必ず表示されるとは限らない点に注意しましょう。