フォントワークスは8月9日、同日に創業30周年を迎えたことを記念したロゴの制定、および同社初のオリジナル欧文「Yo-One」などのリリーススケジュールを発表した。

  • 30周年記念ロゴ

フォントワークスは1993年に福岡で創業し、書体開発や年間定額制フォントサービス「LETS」の提供などを行ってきた。2023年7月19日、米Monotype傘下となったことが発表されている。

この1年間を30周年アニバーサリーイヤーとして、「フォントワークスをもっと知ってもらい、楽しんでもらえる企画」を展開していくという。

今回、フォントワークス 書体デザインディレクターのヨアヒム・ミュラー゠ランセイ氏と、デザイン・イノベーション・ファームTakram Japanがコラボし、誰でもインタラクティブにデザインできるソフトウェアを用いて30周年記念ロゴを制作した。

  • 専用のソフトウェアを用いて生成したバリエーション

このソフトウェアでは、フォントワークスのコーポレートロゴのエッセンシャルな要素を残しつつ、作り手自身も予期しない新たなインスピレーションを与えることを目指したとしている。ロゴ横の欧文は、ランセイ氏がデザインする新書体「Yo-One」(2023年秋リリース予定)を使用している。

  • ロゴ横の欧文は新書体「Yo-One」を使用

また、フォントワークスのフラッグシップフォント「筑紫書体シリーズ」を手掛ける書体デザインディレクター・藤田重信氏の書籍『筑紫書体と藤田重信』を2024年1月に発売。「筑紫明朝」をはじめとする筑紫書体のすべてが分かる一冊で、書体のコンセプトから細部のこだわりまで、藤田重信自身の言葉で解説・図解。購入者特典として、筑紫新書体を期間限定で頒布予定だ。

  • 藤田重信氏の書籍『筑紫書体と藤田重信』

さらに、ランセイ氏が手がけたオリジナル欧文書体「Yo-One」全156書体のファミリーが、2023年秋にフォントワークスLETSの新書体として登場するほか、人気フォントデザイナーのフロップデザイン氏とmojimoがコラボレーションし、2023年9月から期限限定でmojimo-plusより提供予定とのことだ。

  • フォントワークス初オリジナル欧文「Yo-One」

  • mojimo×フロップデザイン コラボレーション