あらゆる角度からのプロ野球のリプレイ映像が見られるキヤノンのボリュメトリックビデオ技術が、日本映画テレビ技術協会が主催する「映像技術賞」(OAG部門)を受賞した。受賞はキヤノン、日本テレビ放送網、読売新聞東京本社の3社。
プロ野球の2022年シーズンにおいて、東京ドームで開催した読売ジャイアンツの一部試合を対象に、ボリュメトリックビデオ技術を活用した中継が行われた。ボリュメトリックビデオは、東京ドーム内に100台規模で設置したカメラで撮影した画像をもとに、バッティングや走塁、守備連携など、あらゆるシーンのリプレイ映像を360度自由な視点からリアルタイムに制作するもの。視点が限られていたプロ野球中継を革新した技術や工夫が評価され、今回の受賞となった。
2023年3月には、東京ドームにボリュメトリックビデオシステムを常設し、今季東京ドームで開催されるジャイアンツの試合すべての中継に活用している。