JTOWERは8月8日、2023年6月時点の屋内インフラシェアリング・ソリューション導入実績を発表した。

  • 屋内インフラシェアリングのイメージ図

    屋内インフラシェアリングのイメージ図

JTOWERは携帯キャリア各社に対して、大型商業施設などにおけるインフラシェアリング・ソリューションを提供している。屋内用の通信設備を各キャリアが単独で整備するのではなくJTOWERのようなインフラシェアリング事業者が一括で整備することは、関係各所にとって互いにメリットがある。携帯キャリアにとっては設備投資や運用コストの削減、建物のオーナーにとっては省スペース化や対応窓口の一本化などの利点があり、一般の利用者にとっても利用キャリアを問わず通信環境の整った施設になるメリットは大きい。

  • JTOWER屋内インフラシェアリング・ソリューション導入済物件数推移

    JTOWER屋内インフラシェアリング・ソリューション導入済物件数推移

2023年6月時点の累計導入済物件数(4G/5G・国内)は457件で、前年同期比144.6%となった。特に5G対応の物件が増え、2022年6月時点ではまだ15件に留まっていたところ、75件と大幅に増加した。

商業施設、オフィスビルなど幅広いカテゴリの施設で導入が進んでおり、直近の代表的な事例としては兵庫県の大型物流施設「プロロジスパーク猪名川1」への導入が挙げられている。

今後の展望としては、東京都内の各地で大規模な再開発が続々と進んでおり、現代の大型施設には屋内の通信環境の整備が欠かせない。省スペース・省電力、そして資材や工事回数の削減といった点でインフラシェアリングは有効な手法であり、採用が進むとの見方を示した。