国立科学博物館が8月7日、クラウドファンディングサイト・READYFORにて、目標金額1億円の資金調達を開始したのだが、これが1日も経たずに目標金額を達成するのほどの人気となっている。ネットでも「サポートするよ」「返礼品が魅力的」などと話題を集めている。
今回のクラウドファンディング、国立科学博物館の資金難から実施されたもので、同館によれば、新型コロナウイルスの影響による入館者の減少に加えて、光熱費や、標本・資料保全にかかる費用などの高騰が打撃となり、「自助努力や国からの補助だけでは到底追い付かず、その皺寄せは当然同館内の事業費・研究費削減等にも及んでいる」という状況だったそう。これからも安定的に標本・資料を収集し、多様なコレクションを適切に保管しつづける体制を維持するため、さらに、将来の「調査研究」や「展示・学習支援」活動にも影響が出ることを防ぐために、本件を開始したそうだ。
今回のクラウドファンディングのプロジェクトは、「地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ」と題しており、同館が抱える膨大なコレクションをこれからも維持し、さらに充実させていくためにかかる費用を集めている。8月7日に開始されたが、1日も経たずに目標金額である1億円を突破。記事掲載時点では、すでに23,000人以上の参加者から3億7,900万円以上の支援金が集まっている。
支援には返礼品として、40種類以上のリターンコースを用意。どれも同館のコレクションが身近に感じられるような返礼品がラインナップされている。たとえば、同館の研究者が自身の「最推し」標本について解説する「かはくオリジナル図鑑」や、オリジナルトートバッグがもらえるコースのほか、館長と副館長が研究施設を案内するコースや、10年間有効の常設展フリーパスがもらえるコースなど、ユニークなものも存在する。
本プロジェクトの期間は11月15日まで。記事掲載時点ですでに完売している返礼品あるが、在庫数の制限がないものもあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
ネット上では「返礼品ラインナップが良すぎる」「5万円払えば館長と副館長召喚してツアーしてくれるのか。安いな」「普通に通販物販だこれ!」「クラファン切ないけど返礼品が魅力的」と返礼品に注目する声のほか、「え、可能な範囲で募金頑張っちゃうよ??」「『国立』なのにクラファン?」「こんなん悲しすぎる。やる」「サポートするよ。どれだけお世話になっていることか」「電気代か…🥲」などの声が寄せられた。