セイコーウオッチの「キングセイコー」から、ダイヤルに伝統紋様「菊つなぎ紋」を施した限定モデルが登場する。発売は10月7日、世界限定600本(うち国内200本)、価格は440,000円。また、アースカラーダイヤルのレギュラーモデル3機種も9月8日に発売される。価格は253,000円。

  • KSK キャリバー6L35限定モデル(SDKA009)

  • KSK キャリバー6R55モデル。左から(SDKS023)(SDKS021)(SDKS025)

<キングセイコー> KSK キャリバー6L35限定モデル

新作は、2代目キングセイコー「KSK」(1965年発売)のデザインを継承。KSKは初代キングセイコーにはなかった防水性能や、秒針を止めて時刻合わせできる機能を備えていた。ダイヤルやケース、ボックス型の風防など、キングセイコーのデザインを確立したモデルでもある。

限定モデルのSDKA009は、東京・亀戸で誕生したキングセイコーのものづくりに通じる、江戸の園芸文化に着想を得ている。ホワイトダイヤルは、日本を代表する花である菊がモチーフ。カッティングラインが細かく交差する江戸切子の伝統紋様「菊つなぎ紋」を施し、美しい白菊を表現している。

  • 菊をモチーフにした型打ち模様

太く長い3面カットの時分針によって、視認性を追求。風防やケースの境目は丹念に仕上げて際立たせ、KSKデザインの直線的でエッジの際立つケースを引き立てている。このほか、ダイヤルと調和するライトグレーのレザーストラップが付属する。

ムーブメントはセイコーの現行機種において最も薄い自動巻の「キャリバー6L35」を搭載。ケース構造と風防を改良することによって、手巻式だったKSKオリジナルモデルより0.2mm薄い、厚さ10.7mmを実現した。パワーリザーブは約45時間。

ケースサイズは外径38.6mm×厚さ10.7mm。風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック(数量限定を示すLimited Editionの文字とシリアルナンバーを刻印)、防水性能は5気圧。

  • 裏ぶたはスクリューバック

  • レザーの替えベルトが同梱

<キングセイコー> KSK キャリバー6R55モデル3機種

1960~70年代のファッションに着想を得た、アースカラーダイヤルが特徴の新作3種も発売する。ダイヤルカラーは、チャコールブラック(SDKS021)、インディゴブルー(SDKS023)、新色のオリーブグリーン(SDKS025)の3色。

ダイヤルは、縦方向のヘアライン仕上げとアースカラーを組み合わせることで、経年変化したような味わいを表現した。時分針とインデックスには、ダイヤルに合わせたエイジングカラーのルミブライトを配置。ダイヤルと調和しつつ夜間の判時性も確保している。

ブレスレットは、手軽に付け外しできる「簡易着脱レバー」付きのタイプを用いた。キングセイコーは豊富に専用レザーストラップをそろえており、10種類のレザーストラップ(別売)と組み合わせることで、多様なシーンで着用できる。

搭載するムーブメントは、メカニカルキャリバー「6R55」。コンパクトな自動巻き機構を持ちながら、パワーリザーブ性能が3日間(約72時間)と長い。カレンダー機能も備える。

おもな仕様は3機種とも共通。ケースサイズは外径38.3mm×厚さ11.7mm、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック、防水性能は10気圧。