折りたたみスマートフォンの新モデル「Galaxy Z Flip5」と「Galaxy Z Fold5」を2023年7月26日にソウルで発表したサムスンは、ソウル市内に両製品を体験できる期間限定のポップアップストアをオープンさせました。
ポップアップストアがあるのはソウルで今、最もホットな場所と言われている聖水洞(ソンスドン)。元々工場地帯だったこのエリアはソウルのブルックリンとも呼ばれており、古い工場を改装したカフェなどが多数あります。今回訪問したストアは韓国コンビニ「GS25」のコンセプトストアとコラボした店舗で、期間限定で店内はGalaxyの展示で埋めつくされています。
入り口入ってすぐ左がGalaxy Z Flip5とGalaxy Z Fold5の展示コーナー。昼間は外からの明かりも注ぎ込み、映える写真が撮影できます。展示してある製品の数も多く、来訪者がこぞって新製品を試していました。
ここはコンビニのコンセプトストアで店内奥にはイートインコーナーもあります。サンドイッチなどの軽食やソフトドリンクに加え、セルフで入れるコーヒーマシン、ビールサーバーなどもあります。ワインも飲めるなどちょっとしたカフェやパブのような感覚で立ち寄れます。
GS25はオリジナルのスイーツも販売していますが、Galaxyとコラボした限定品も用意されていました。Galaxy Z Flip5とGalaxy Z Fold5の本体カラーにちなんだクリームを入れたスイーツで、それぞれ4色、2色、合計6色のバリエーションがあります。これは期間限定品で今しか入手できないそうです。
イートインコーナーにはテーブル席も数席あります。セルフ式のコーヒーは本格的で味もおいしく、新製品をゆっくりと体験することもできます。壁側を見ると新製品のスペックがメニューのように表示してあるのが面白いですね。
イートインエリアにはスタンド式のテーブル席もあり、こちらにはゲームメーカーとコラボした展示が行われていました。Galaxy Z Fold5や同時発表のタブレット、Galaxy Tab S9にゲームがインストールされており、大画面かつハイスペックな製品でゲームプレイを楽しむことができます。
さて新製品の中で個人的なお気に入りはGalaxy Z Flip5です。今までのサムスンの縦折り式スマートフォンは閉じたときに隙間が開いていましたが、ヒンジとディスプレイが新機構となり隙間なく閉じることができます。かばんやポケットにも入れやすく、持ち運びやすくなりました。そしてもちろん、画面を途中まで曲げた状態で使うことができるのも便利です。
外側の3.4インチディスプレイに天気予報やカレンダーなどのウィジェット、YouTubeや地図アプリを表示できる「Flex Window」機能も使いやすいです。本体を逆V字型に開いて机の上に置く使い方はこれまでのスマートフォンにはない体験でしょう。この形状は机の上で邪魔にならず、フォトフレーム機能があればデスクアクセサリとしても使えると思いました。Flex Windowに対応した新しいアプリやウィジェットが今後出てくるでしょう。
そして閉じたまま使うカメラは写真撮影が楽しくなります。高画質なメインカメラで自分を撮影できますし、片手で持てるため写真撮影も苦になりません。手のひらを向けてシャッターが切れるのでセルフタイマー設定をいちいちしなくていいのも楽です。人と会うとついつい集合セルフィーをしてしまうほど。Galaxy Z Flip5をスマートフォンとしてではなく、いつでもセルフィーカメラとして使えるわけです。
さらに撮影後の写真は外画面の待ち受け表示にもできます。スマートフォンを閉じた状態でも自分のお気に入りの写真を表示できるので、Galaxy Z Flip5を自分の好みのスタイルにカスタマイズできるわけです。外のホーム画面には邪魔なアイコンも並びませんから、インスタの写真のようなほぼ正方形の写真をそのまま表示しておけます。
体験エリアでは気が付けばカメラばかりを使っていました。Galaxy Z Flip5は開けば普通のスマートフォンとして使えますし、閉じればミニスマートフォンになり、さらに手軽に自撮りできるカメラにもなるのです。1台2役にも3役にもなり、しかもたためば小さくコンパクトな大きさになります。楽しく新しいスマートフォン体験をしたい人にGalaxy Z Flip5はお勧めできると感じました。