楽天グループ主催のイベント「Rakuten Optimism 2023」がパシフィコ横浜で8月2日から6日まで開催されています。4年ぶりのリアル開催となるイベントの模様を現地で見てきました。
堅苦しい展示会ではなく、誰でも気軽に楽しめる“お祭り”
一企業が大きなホールを貸し切って開催する展示会というと、取引先や関係者など仕事として見に来る人が大半の堅苦しい行事をイメージするかもしれません。確かにRakuten Optimismにもそういった一面はあり、ビジネスカンファレンスエリアでは、各界のキーパーソンが登壇して経済や通信事業の展望について様々なトークセッションが行われました。
しかし、一般向けのメインコンテンツとなる「フューチャーフェスティバル」と呼ばれる展示エリアに関しては、ビジネスや先端技術への関心や知識がなくても楽しめる内容となっています。それどころか、いわゆる「楽天経済圏」にどっぷり浸かっている人でなくても、カジュアルなお祭り感覚でふらっと立ち寄れるイベントといえます。
たとえばARで「SUPER FORMULA」のレースを疑似体験したり、4K360度VR映像で各種スポーツの競技シーンに“選手目線”で入り込んだり、ゴルフのスイングフォームをAIに見てもらったり、テクノロジーの進化を身近に感じられるような気軽な体験コンテンツが多数用意されています。
現地を訪れてみるとビジネス客ばかりではなく友人同士とおぼしき若い女性や家族連れの来訪も多いのが印象に残りました。間口を広く開け、楽天のサービスを知ってもらう接点としてはうまく機能しているのではないでしょうか。
特に、現在楽天が社運をかけて注力しているモバイル事業に関しては、会場入口の一等地に大きなブースを構え、現地で回線契約までできる臨時窓口を設けて積極的にアピールされています。
会場はキャッシュレス専用!しかし現金派でも心配なし
エリアマップを眺めてみると、実は展示エリアの半分ほどは「楽天市場パーク」と「地域創生エリア」という飲食・物販ブースが並ぶコーナーとなっており、一般向けのメインコンテンツはこちらと言って良いでしょう。
楽天ふるさと納税で人気のグルメや楽天市場の人気商品が屋台のような形で売られており、かなりのスペースを割いて座って食べられるテーブル席も大量に用意されています。難しいことは考えず、本当にお祭り感覚でただ美味しい物を食べに来るだけでも価値はありそうです。
普通のお祭りと大きく違うところを挙げるなら、会場内は基本的に現金を使えずキャッシュレス専用となっています。決済関連はECやモバイルと並ぶ楽天の主軸のひとつですから、これも自然でしょう。先述の屋台での買い物には、楽天ペイや楽天Edy、クレジットカードやデビットカードなどが使えます。
ただ、特にキャッシュレス決済に関心が高い人に限らず広く招き入れているイベントだけに、完全キャッシュレスオンリーと割り切ってしまうとかえって混乱を招いてしまうのではないか?というのも気になるところ。しかし、会場を見渡してみると、そういった「普段は現金派」な人が訪れた際の救済手段もしっかり用意されていました。
会場内には楽天Edyのブースがあり、現金で手持ちのEdyカードなどにチャージできるだけでなく、その場で1,000円以上のチャージをした人にはEdyカードを無料配布していました。もし現金しか用意がなくても、まずはここに来てEdyのプリペイドカードを入手すればOKというわけです。
ちなみに、ここで手に入るEdyカードはなんとRakuten Optimism会場限定のデザイン。コレクターの気がある方も要チェックです。実は個人的に各地の交通系ICカードを集めていたりする筆者も、思わず1,000円チャージして限定Edyカードをいただいてしまいました。
Rakuten Optimism 2023の会期は8月6日(日)まで。入場は無料なので、お近くの方は気軽に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。