俳優の江口洋介と小林聡美が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ46』(26~27日)内で放送されるスペシャルドラマ『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』(26日21:00頃~)に出演する。

  • 江口洋介=日本テレビ提供

今作は、社員の大半が知的障がい者というチョーク会社が、会社の存続を懸けた新商品「窓にかける魔法のチョーク」の開発に挑んだ実話をドラマ化するもの。

江口が演じるのは、広翔(道枝駿佑/なにわ男子)の父で大日本チョークの2代目社長・大森彰男。創業者である父(広翔の祖父)から会社を継ぎ、15年前に障がい者雇用をスタートさせた。広翔にとっては、幼少期は仕事で家にいないことが多かった仕事人間の父。少子化やデジタル化で先細りするチョークの未来に不安を感じつつも、広翔や従業員たちには「チョークは大丈夫だ」と明るく振る舞う。工場の経営が危ぶまれる中でも障がい者雇用をやめようとしないことで広翔から反発を受けるが、彰男が広翔に言った「働くことでしか得られない幸せ」の意味を広翔が理解したとき、工場の未来が変わっていく。

小林が演じるのは、広翔の同僚・結(芳根京子)が生活するグループホーム「しきさいのいえ」の世話人・三輪加代子。元々は養護学校(現在の特別支援学校)教諭だったが、3年前に自宅を障がい者専用のグループホームにリフォームし、知的障がい者の結やカッチャン(戸塚純貴)をはじめとする入居者の世話をしながら、楽しく暮らしている。障がい者に対して健常者と変わらぬ態度で接する加代子の姿は広翔の障がい者への理解を大きく変えることになる。

コメントは、以下の通り。

■江口洋介
「道枝君の父親でありチョーク会社社長の、大森彰男役で出演することになりました。
彰男は、父の代から受け継いだチョーク工場の将来に不安を感じながらも、自分なりの理念として“障がい者雇用”を取り入れます。
障がいのあるなしに関係なく『働くことでしか得られない幸せ』があると信じ、障がいがある人と働くうちに、大切なことに気付き、働く事の喜び、人との繋がりの温かさ、日常の中で忘れかけた何かが、視聴者の皆さんに届く事を願って、日々撮影に臨んでいます」

■小林聡美
「台本を読んで、障がいのある方たち、健常者がそれぞれ自分の得意なことを生かして社会に貢献して、それが『働くことの幸せ』や希望に繋がっていて、とても清々しい気持ちになれる作品だと感じました。
私が演じる加代子は、一緒に生活するみんなが安心して働きに出かけて、そして帰ってこられるような場所をつくりたいという、縁の下の力持ち的なことを楽しんでやっている人。障がいのあるなしに関係なく、人間同士の繋がりや安心できる関係性を築きながら暮らす、温かい雰囲気が伝わると良いなと思っています。
(道枝さんと芳根さんのコンビは)ピチピチキラキラしていて、まさに今年の24時間テレビのテーマのように未来に希望を繋いでくれそうな若者だなと感じています」

  • 小林聡美=同