カンテレを退社したプロデューサーの重松圭一氏が、クリエイター事務所の新会社「g」を設立した。

「g」

社名の「g」は、エンタテインメントの重力なることを目指すという意味を込めたもの。『全裸監督』脚本の山田能龍氏や、『サンクチュアリ』脚本の金沢知樹氏のほか、吉高寿男氏、大久保ともみ氏、たかすぎ理香氏、中園勇也氏、木江恭氏、朝比奈千鶴氏、畑中みゆき氏、小池樹里杏氏が参加した。

コメントは、以下の通り。

■重松圭一氏(代表取締役)
人に夢を与えるクリエイターが夢を持てない日本のエンタメ界の現実。欧米や韓国に比べ圧倒的に低い報酬などの経済的環境と多種多様な圧力忖度による制約の多い制作環境。もっとクリエイターの経済的環境や地位をリフトアップしなければ日本のエンタメは世界に羽ばたくことができない。長年テレビ局で制作に携わる間ずっと思ってたことです。真剣にこの課題を解決するためには、媒体側に身を置いていてはいけない。そんな思いから、33年間在籍したテレビ局を飛び出し、クリエイターファーストな映像制作集団を作ることにしました。ゼロから物語を産み出す脚本家主体の集団こそが真のIP集団たりえる。そんな制作集団をつくることをエンタメ人生最後の仕事としたいと思いました。
日本では成功例の少ないチームライティングを実現し、日本にはまだ数少ないショーランナーを育成する新しいIP集団“g”が日本のクリエイターの地位を向上させ、日本のエンターテイメントを世界へ導きます。
スタートは脚本家主体ですが、今後はディレクター、プロデューサー、カメラマンなどIPにはなくてはならない人材が惹かれ合う、エンターテイメントの重力が集まる場所にしていきたいです。

■山田能龍氏
少しずつエンタメ界の意識が変革されていく昨今、このgというチームはひとつ大きな役割を果たせる予感がしています。このワクワクを継続させながら、面白い作品をたくさん世に出して行きたいと思います。

■金沢知樹氏
既存の作家事務所とは、全く異なるクリエーターチームを目指し、精進いたします。