パナソニック「エオリア」は8月3日、「2023年夏の電気代に関する実態調査」の結果を発表した。調査は7月18日~21日、20~60代の男女550名(男性290名、女性260名)を対象にインターネットで行われた。
今夏「電気代値上げの影響を感じている」は86%
調査によると、今年の夏「電気代値上げの影響を感じている」という人は86%。また、77%が、昨年の夏と比較して「かなり高くなった」(34%)、「やや高くなった」(43%)と感じているよう。
電気代、いくら上がった?
実際の電気代の増加額をみると、単身世帯では「2000円未満」が54%、「2000円〜5000円未満」が41%という結果に。複数世帯では、「2000円以上5000円未満」(41%)が最多となったが、「5000円以上1万円未満」(17%)という人も多かったほか、「1万円以上」(6%)も上がったという世帯も見受けられた。
また、「今年の夏、節電に取り組んでいますか?」という質問では、7割以上が「取り組んでいる(積極的に+やや)」と回答。しかしながら、その効果について、61%が「効果がない」「わからない」と感じていることが明らかに。多くの人が節電に取り組むも、その効果は感じにくい現状が浮き彫りとなった。
夏のエアコン節電術 おすすめランキング
今回の調査結果を受けて、パナソニックでは「夏のエアコン節電術 おすすめランキングTOP3」を紹介している。
1位「室温28℃を目安に設定温度は下げすぎない」
設定温度を下げるよりも風量を上げた方が節電になる。冷房を1度上げ、風量を上げることで、年間約1,400円以上節約することができる。(パナソニック製「CS-F403D2」使用、電気代31円/kWhでの実験)
2位「室外機の日よけで室外機の周辺温度を下げる」
エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど消費電力量が多くなるため、室外機は直射日光の当たる場所に置くと、冷房時の効率が悪くなる。室外機の周りを整理整頓し、空気の流れを遮らないよしずなどを立てかけ、影をつくるようにすると良い。
3位「エアコンのフィルター掃除で節約に!」
エアコンの汚れは、能力の低下、消費電力の増加、本体の寿命を縮めることに。こまめなフィルター掃除で冷房効率を上げたい。
夏のエアコン節電術6選
続いて、「夏のエアコン節電術 おすすめランキングTOP3」に、さらに3つの節電術を加えた「夏のエアコン節電術6選」を紹介。
窓の遮熱対策をする
室内にあるカーテン自体も熱を持つため、窓に日よけをつける際には外側がおすすめ。窓の外にすだれやシェード、グリーンカーテンなどを設置するのが有効。
サーキュレーターを併用する
冷たい空気は低い場所にたまるため、一般的に冷房時は上向きで風を送ると広範囲を冷やせると言われている。扇風機やサーキュレーターを併用し、冷気のムラをなくすのもオススメ。
風量は自動に設定する
風量設定は、環境にもよるが、微風にすると設定温度に至るまで時間がかかり、逆に消費電力が増えてしまう。一見節電に繋がりそうな「微風」だが、人が調整するよりも賢く室温をコントロールしてくれる「自動」を積極的に活用すると良い。