エージェントグローは、これまでの転職活動に関する実態についての調査結果を8月2日に発表した。調査は2023年7月11日〜12日の期間、転職経験のあるITエンジニア150名を対象に行われた。

  • 転職を考えるようになったきっかけについて

はじめに、転職を考えるようになったきっかけについて聞いたところ、最も多かった回答は「賃金に不満があるため」(36%)だった。次いで、「労働環境に不満があるため」(35.3%)、「所属している会社の将来性に不安があるため」(33.3%)と続いた。

  • 転職活動において不安だったこと

次に、転職活動において不安だったことを尋ねると、半数以上のエンジニアが「希望する年収を得られるか」(52%)と回答。次いで「人間関係に問題がないか」(39.3%)、「希望する条件に合った案件に携わることができるか」(35.3%)、「社風が自分に合うか」(35.3%)が続いた。

  • 転職活動において、企業に提示してほしいこと

また、転職活動において、企業に提示してほしいこととして、6割以上が「具体的な仕事内容やミッション」(62.7%)と回答する結果に。

その他、「勤務時間や勤務体系など、働き方に関する情報」(52.7%)、「募集している職種のメンバーの経歴や能力」(34.7%)といった回答も上位となった。

  • 働く環境について、魅力的に思う条件

働く環境について、魅力的に思う条件を尋ねると、「職場の人間関係が良い」が62%と最も多い結果に。次いで、「フレックスタイムなど、柔軟な時間に働くことができる」(38%)、「勤務時間や勤務場所が希望する内容である」(37.3%)が続いたことから、働く環境や柔軟な働き方を重視する人が多いことが判明。

  • これまでに行った転職活動について

これまでに行った転職活動について聞くと、7割以上が「成功した」(73.3%)と回答。

その理由として、「収入や労働環境も理想的な会社に転職できたから」「希望する案件に携わることができる環境のため」など、収入面での待遇や案件内容に関する回答が多く見られ、転職後に収入が上がったかについても、7割近くが「上がった」(67.3%)と回答している。

一方で、成功したと回答しなかった人については、「人間関係が劣悪であるため」「希望する案件および賃金に程遠いから」といった回答が多く見られた。

また、入社後どれくらいで転職を考えたか聞いたところ、回答にある程度のばらつきがあったものの、20.7%が「10年以上」と回答したことがわかった。