コルグ/KID(KORG Import Division)は、英Blackstarのギターアンプ・プラグイン「St. James Plugin」の販売をBlackstar公式サイトにて開始した。価格は99ドル。
「St. James Plugin」は、Artisan、Series One、ID:Series、St. Jamesといったギターアンプを開発したチームによって設計がなされた。多くのプラグイン開発者にとって、オリジナルのヴィンテージ機器を正確にモデリングすることが目標となっている面があるが、「St. James Plugin」はそれらとは大きく異なるコンセプトで開発されている。St. Jamesの真空管パワー回路の出力レスポンスについて、実機となるリファレンスの実測値とプラグインのサウンド・レスポンスを忠実に一致させるように研究。加えて、そのレスポンスをダイレクト・シグナル環境での使用に適したもの、すなわち、モニター やヘッドホンから真空管アンプのフィーリングを得られるよう開発したものとなっている。これにより、ユーザーは、真空管アンプのトーン、フィーリングを、モニターやヘッドホン、ライブハウスのPAを通して得られるという。また、ソフトウェア・アンプ・デザインを補完するためにPre-FX、Post-FX、EQ、次世代DSPスピーカー・シミュレーターである「CabRig」を搭載。CabRigには、9つのスピーカー・キャビネットと6つの業界標準のマイクを収録している。
アンプ部は、ヴィンテージ・クリーンからチャイミーなミッド・ゲイン・トーンまでを再現する「EL34 モデル」と、ダイナミックなクリーンからクラシックなクランチ、アグレッシブなモダン・サウンドを実現する「6L6 モデル」という構成。
Pre-FXは、ファスト・タイプとスロー・タイプを選択できる「コンプレッサー」、TSにオーバードライブ・タイプという構成の「ドライブ」、Stereo Width コントロールを含む「コーラス」、2つのレゾナンス・オプションを含む「フェイザー」を用意。
CabRigは、前述の9つのスピーカー・キャビネットと6つの業界標準のマイクを収録するほか、設定可能なバーチャル・ルーム環境を提供し、包括的なミックス・コントロールが行える。
Post-FXは、2種類のマニュアル(スウィープ・レンジ)オプション付きの「フランジャー」、バルブ・バイアス・トレモロとハーモニック・トレモロの2種類を用意した「トレモロ」、サチュレーションとステレオ幅のコントロールを含んだ「ディレイ」、HallとPlateの2つのアルゴリズムを搭載した「リバーブ」を装備。
EQは、アナログEQのエミュレーションで、4バンドセミパラメトリックという仕様。ローカットとハイカット、個別のバンド・バイパス機能を装備している。
なお、販売はBlackstar公式サイトのみで行われる。