女優の山田真歩が3日、都内で行われたフジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『憑きそい』(全9話、3話まで配信中)の全話先行試写会の舞台挨拶に登壇。大の苦手だというホラー作品に主演した心境を語った。

  • 山田真歩

同作は、イラストレーター兼占い師の山森めぐみ氏が、実体験をもとにInstagramに投稿したホラー漫画を映像化したもの。山田は、霊感が強い主人公・山川めぐみを演じ、周りの人々に起こる心霊体験から物語が進んでいく。

山田は撮影現場の雰囲気について、「台本や原作は、昼間の明るい時間に、明るいヒップホップの曲をかけながらじゃないと読めないような怖さです。でも撮影自体は、すごく緊張感があるんですけど、笑いが絶えなくて、みんなで面白いものを作ってくるんだなという怖いけど楽しい毎日でした」と回想。

ただ、自身は「日本で五本の指に入るぐらいホラーが苦手です」という山田。「ホラー映画は一度も見たことなかったですし、今回は自分で演じながら、毎回トラウマを体験させられたような、“なんだろう、これは…”という感じの毎日でした。お化けのシーンとかは、本当に怖すぎて泣いてました。(恐怖体験は)もう二度としたくないです(笑)」と告白し、一緒に登壇した曽根隼人監督と山口龍大朗監督は「すいませんとしか言いようがない…」「よくぞ(オファーを)受けていただいてありがとうございます」と平謝りだ。

この舞台挨拶では、ゲストに怪談を得意とする手相芸人の島田秀平と、事故物件サイトを運営する大島てるも登場し、それぞれ怖い話を披露。山田は思わず、「なんかもう、今すごい嫌です」と本音をあらわにした。

それでも今回の仕事を受けたのは、役者魂からだ。

「今まで役者をやってきて、喜怒哀楽というのはずっと演じてきたんですけど、“恐怖”っていうのは一度もやったことがないなと思ったんです。極限状態の人間が恐怖するとか叫ぶというのをやってみたいという好奇心が勝ってしまった自分がいて、監督にもお会いしたときに、『怖がってるフリじゃなくて、本当にドキュメンタリーみたいに、ホラーというよりは日常生活の延長で、怖いところに入ってしまってまた日常に戻ってくる、ということを表現してほしいので、本当に怖がってください』と言われたので、そこが一番チャレンジしたかったところです」

そして、実際にこの作品を引き受けて、「後悔はなかったです。素晴らしいスタッフの方たちと、今まで見たことのないものを作っている現場の雰囲気があったので、参加してよかったなと思ってます。私はすごく感謝しています」と胸を張ったが、「今はちょっと怖い話を聞いて後悔したんですけど(笑)」と補足していた。

このイベントには、めぐみの学生時代を演じた円井わん、子ども時代を演じた櫛田遥流も登壇。また同作は、16日から毎週水曜(25:25~ほか)に地上波フジテレビで放送される。

  • (左から)大島てる、島田秀平、櫛田遥流、山田真歩、円井わん、曽根隼人監督、山口龍大朗監督

  • 霊感の手相を確認する女優陣

  • 島田秀平の怖い話に怯える女優陣

  • 司会のフジテレビ小澤陽子アナウンサー