ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計108万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

朝・昼・夜に1分だけ! 「睡眠の質」がぐんと上がる毎日の習慣

7月、堂々のランキング1位は『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(菅原洋平、自由国民社)です。

本書は、朝・昼・夜のたった1分の行動をするだけで、毎晩ぐっすり眠れるようになるという嬉しい一冊。「暑苦しくて眠れない」「疲れているのに頭が冴えてしまって寝つけない」という方に、試してほしいアクションプランが満載です。

そのひとつが「起床から6時間後に目を閉じる」というもの。たとえば朝7時に起きたなら、6時間後は午後1時ごろ。ランチを食べてひと息ついて、ウトウト眠くなる時間帯です。眠気覚ましにコーヒーを飲む方も多いと思いますが、これはNG。昼間のカフェイン摂取は夜の睡眠の質を落としてしまうのです。

そこで本書が提案しているのが、昼の「計画睡眠」。眠くなくてもあえて目を閉じることで、脳の機能低下を防ぐのです。

「計画睡眠」のポイントは次の4つ。【1】眠くなる前に目を閉じること。【2】仮眠時間は1~30分。【3】座ったまま目を閉じること。【4】眠る前に「〇分後に起きる」と、起きる時間を3回唱えること。これなら仕事の合間でもできそうですね!

本書では科学的根拠に基づいた「睡眠の法則」をたっぷりご紹介。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

コミュニケーションの達人が実践している「一流の話し方」

2位は『話し方の一流、二流、三流』(嶋津良智、明日香出版社)。flierではいつも上位にくるコミュニケーション本。

「人と話すことが苦手」「自分はコミュ障かも」と感じている人は意外と多いのかもしれません。

だけど、そもそも「話し方が上手い人」「コミュニケーション上手」ってどんな人たちでしょう? 誰とでもソツなく話せる人? 会話に沈黙をつくらない人? 案外ぼんやりとしたイメージなのではないでしょうか。

本書では、まず自分の「理想像」をはっきりさせることを提案します。「話し方の一流」を目指すなら、自分のなりたい姿をリアルに描いて実現するために努力する。そう、「夢」や「目標」と同じですね!

もし身近にロールモデルがいなかったら、本書をご覧ください。「相手の立場を考えて頼みごとをする」「大事な話をするときは場所を選ぶ」「人を巻き込むためにはビジョンを語る」など、コミュニケーションの達人がしている44の行動が掲載されています。本書の内容を実践すれば、あなたも「話し方の一流」になれるはず!

「気がきかない人」から卒業できる魔法の習慣術

3位にランクインしたのは『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』(山本衣奈子、明日香出版社)です。

「気がきかないなあ」と言われて、傷ついた経験がありませんか? 「気がきく人」とはさりげない気遣いができる人、つまり「コミュニケーション力」の高い人だと言えます。

本書によると、「コミュニケーション力」は特別な能力ではなく「小さな習慣の積み重ね」で伸ばすことができるそうです。たとえば、本書ではこのような習慣を挙げています。

・人と話すときはほかの動作をせず、話すことだけに集中する
・「よろしければ」「おそれいりますが」といったクッション言葉を2回使う
・話すときは一本調子にならないよう「間」を意識する
・相手を褒めるときは「感想」を伝える
・頼まれごとをしたら「できる」+「できる条件」で返す

まずはできそうなものから試してみて、一歩ずつ「気がきく人」に近づいてみてはいかがでしょうか。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

今回は「生活習慣をアップデートしたい」「まわりの人とより良い関係を築きたい」という、マイナビ世代のポジティブな姿が見えたランキングでした。 本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。7月のランキングでは、『稼ぎ方2.0』(村上臣、SBクリエイティブ)、『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎、岩波書店)、『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』(南祐貴(セカニチ)、ダイヤモンド社)、『仕事の順番』(田中耕比古、フォレスト出版)、などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。