エムティーアイは8月1日、「低用量ピルと血栓症に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は6月23日~28日、調査対象は同社運営サービス「ルナルナ」「ルナルナ 体温ノート」を利用している10~50代以上の女性3,144人を対象に行われた。
はじめに、低用量ピルの服用経験があるか尋ねたところ、「ある(現在、服薬している)」は29.0%、「ある(過去、服薬していたことがある)」は25.0%となり、服用経験がある人は5割以上に上った。
次に、低用量ピルの服用により血栓症を発症する可能性があることを知っているか聞くと、69.6%が「知っている」と回答。さらに「知っている」と答えた人の割合を低用量ピルの服用経験の有無でみると、低用量ピルの服用経験がある人は、約9割が血栓症発症の可能性があることを知っていることがわかった。
一方、低用量ピルの服用によって血栓症を発症する確率が、年間1万人に3~9人とされていること(※1)については、「知らない」が70.5%を占め、「知っている」は29.5%にとどまった。
次に、低用量ピルの服薬経験が「ない」と答えた人に、低用量ピルの服薬を今後検討しているか問うと、「服薬を検討している」は16.9%、「今のところ服薬の予定はない」は69.7%との結果に。
服薬を検討しない理由としては、「血栓症以外の理由で服薬をしていない」が62.1%と最も多く、次いで「血栓症のリスクを知って、不安になったため」が20.8%、「自身が血栓症リスクが高い状態があるのを知っているので」が7.2%、「医師からの血栓症リスクの指摘があったため」が4.5%となった。
※1:公益社団法人 日本産科婦人科学会 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)より