ソースネクストは8月2日、米Tellus You Careと協業し、レーザー技術で睡眠習慣や心拍数を測定する非接触モニタリングデバイス「POM(ポム)」を発表しました。1人暮らしをする高齢者の見守り用として訴求していきます。
本体価格は39,800円(6カ月分のアプリ利用料金を含む)、専用アプリの利用料金は月額1,980円(iOS13以降のみ対応。Android版は2024年以降にリリース予定)。8月7日から応援購入サービス「Makuake」にて販売し、Makuake販売期間終了後は、ソースネクストの直販サイトを取り扱います。
「新しい見守りデバイス」とは?
POMは、自動運転にも応用されているレーダー技術を用いて、非接触で睡眠習慣や心拍数をモニタリングできる見守りデバイス。「一人暮らしの高齢者」を想定ターゲットとしています(2人以上のデータ計測には対応していません)。子や孫世代のユーザーが、離れた場所の家族を見守る目的で設計・開発されました。
POMを見守り対象者の寝室の壁に設置すると、見守り対象者の「ベッド上の時間」「活動時間」「睡眠時間」「心拍数」「呼吸数」などをレーダーで計測し、普段と変わりなく過ごしていることをWi-Fi経由で専用アプリから家族に通知します。
既存の見守りデバイスは大きく分けて、映像で監視する「カメラ型」、生活家電やドアの開け閉めで検知する「センサー型」、高齢者自身が救急通報する「通報ボタン型」の3つがあります。
それぞれ、カメラ型は「プライバシーへの過干渉」、センサー型は「異常感知のリアルタイム性」、通報ボタン型は「緊急時、本当に自分で通報できるのか」といった課題を抱えていたといいます。また、睡眠習慣の測定ができるスマートウォッチには、装着や充電の手間がかかるという課題も。POMではこのような課題を克服し、「新しい見守りデバイス」として訴求します。
計測に用いられている「ミリ波レーダー」は、対象物の位置、動きの速度や方向を高精度に感知できるもの。POMは家庭用の高齢者見守りデバイスとしては、国内で初めてミリ波レーダーを製品に応用しました。
これまで導入費用が高価だったため家庭利用には至っていませんでしたが、自動運転やドローン産業で汎用的に使われるようになり価格が下がったことが、今回の開発に繋がったといいます。