MastercardとAlipay(アリペイ)はこのほど、中国を訪れる外国人に簡単かつ安全な新しいキャッシュレス決済方法の提供を開始したことを発表した。

  • 中国全土をキャッシュレスに旅する新サービス

今回開始したサービスは、消費者と加盟店の双方にとって利便性・安全性の高いデジタル決済方法。アリペイとMastercardが2019年に構築したパートナーシップを拡大し、中国を訪れる外国人旅行者が、世界のどこで発行されたMastercardであっても、地元の人と同じように中国本土でスムーズに支払いができる。

同サービスは、Mastercard会員であれば、既存のクレジットMastercardまたはデビットMastercardをアリペイの決済アプリに連携させるだけで利用できる。プリペイド口座の開設や残高をチャージするといった手続きは不要。

世界中のMastercard会員は同サービスにより、QRコード決済が最も普及している決済手段である中国国内の数千万のアリペイ対応店舗で、地元の人と同じようにモバイル端末を使って簡単にキャッシュレス決済を行える。

Mastercard Payment Gateway Services(MPGS)により、アリペイ決済アプリを通した海外でのカード決済はMastercardのオムニチャネル決済プラットフォームで処理され、加盟店は世界のどこからでも簡単に支払いを受けることが可能。ビジネスの成長につながるだけでなく、消費者は国内外において安全かつ確実に決済を行うことができるようになる。

また、韓国および中国の香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾で発行されたMastercardを所有する旅行者は、Mastercard Travel Rewardsに登録すると、ショッピング、食事、観光、交通など旅先で人気のアクティビティで支払った金額のキャッシュバックなどの追加特典をすぐに利用できる。