生理のある女性の多くが経験している「PMS(月経前症候群)」。PMSとは、月経前3~10日の黄体期(排卵後から月経までの期間)のあいだ続く、心身の不調全般を指す言葉で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの。その症状は、気分が落ち込む、怒りっぽくなるといった精神的なものから、腹痛、肩こり、ニキビなどからだにあらわれるものまで多種多様、個人差もあることが特徴です。なかにはイライラとした感情をコントロールできず、周囲の人にぶつけてしまって自己嫌悪に陥ったり、人間関係のトラブルに発展してしまう場合も。また、PMSは婦人科で気軽に相談していい疾患ですが、「これくらい……」と我慢している人も少なくありません。

働き方や生き方の選択肢が増えている今、PMSとどうつき合っていくかは、女性たちの切実な問題です。そこで今回は、産婦人科医の稲葉可奈子先生に“PMSに振り回されない生き方”についてお話を伺いました。私たちはPMSをガマンする必要はないし、もっと楽に生きていい。そんなポジティブマインドで、自分のからだと向き合ってみませんか。

記事の最後には、「健康美塾」ユーザーアンケートに寄せられたみなさんの“声”に稲葉先生がお答えするQ&Aコラムを掲載。ぜひチェックしてみてください。