日産自動車は「フェアレディZ」の2024年モデルを発表した。今回の新型では高性能な「フェアレディZ NISMO」をラインアップに追加。「東京オートサロン 2023」に出展して好評だったカスタム車両を再現できるアクセサリーも用意する。
フェアレディZの販売状況は?
2024年モデルは全グレードに「Amazon Alexa」を標準搭載。S30型「フェアレディZ 432」のボディカラーとして設定していた「グランプリオレンジ」を想起させる「432 オレンジ」を新たに設定したほか、「Version T/ST」グレードにブルーの特別内装色を追加設定した。
フェアレディZ向けの日産純正アクセサリーパッケージとして発売する「フェアレディ Z Customized Edition」では、フェアレディZのエンブレムが入ったフロントバンパー、グリル、カーボンリヤスポイラーなど、特徴的な外観を再現できる「エントリーパッケージ」と、専用デザイン19インチアルミホイール、専用デザインエンブレム、フードデカール、ボディサイドステッカーで「東京オートサロン 2023」出展車を再現できる「フルパッケージ」の2種類を用意する。
「フェアレディZ NISMO」にはさまざまなNISMO専用チューニングを施している。エンジンは出力を298kW(405PS)から309kW(420PS)に、最大トルクを475Nm(48.4kgf・m)から520Nm(53.0kgf・m)に向上。トランスミッションは変速レスポンスと耐久性を引き上げ、俊敏なシフトチェンジを可能とした。ステアリングとボディはねじり剛性を強化。シャシーに施されたチューニングや新設定の「トラクションモード」により、狙い通りのラインをトレースできるそうだ。ブレーキにはNISMO専用ブレーキシステムを採用。ドライブモードはNISMO専用の「SPORT+」モードを含む3種類から選べる。
エクステリアはフロントグリル、フロントとリヤバンパー、フェンダーモール、サイドシルプロテクター、リヤスポイラー、リヤLEDフォグランプをNISMO専用パーツとして開発。低重心かつ長く伸びやかなスピード感を演出し、ダウンフォースを強化するとともに空力性能を向上させた。フロントグリルのメッシュは「NISSAN GT-R」2024年モデルでも採用した、通風抵抗の少ないハニカムデザインとし、風をすくい取る形状のエアガイドスロープとの相乗効果により冷却効率を最大化した。ボディカラーは専用色の「NISMO ステルスグレー/スーパーブラック 2トーン」を含む全5色だ。
新たに設定した19インチの全面グロスブラック塗装の鍛造アルミホイールは、剛性と軽量化を両立した9本のラジアルスポークデザインで、リム幅を広げながらも軽量化を実現した。
インテリアはフェアレディZのシンプルでスポーティーなインテリアをベースに、さらにドライバーの運転への集中を高め、スポーツ走行を盛り上げるカラーと素材を組み合わせた。NISMO専用チューニングのRECARO製スポーツシートは、ブラックのパーフォレーション付きアルカンターラとレザー素材を組み合わせ、ノンスリップ機能と高い質感を両立している。
フェアレディZ 2024年モデルの価格は539.88万円~920.04万円。
なお、フェアレディZは現在、納期の長期化に伴い受注を一時停止している。納期長期化の解消のめどが立ち次第、新規の注文受け付けを検討するとのことだ。フェアレディZ NISMOは当面の間、フェアレディZを注文し、長期間の納車待ちが発生している顧客の中で、NISMOへの振り替えを希望する人のみへの販売となる。生産台数に限りがあるため、振り替えの希望者が多数となった場合は抽選となる。