シャープは、プラズマクラスターを搭載した新美容家電ブランド「プラズマクラスタービューティー(Plasmacluster Beauty)」を立ち上げることを発表しました。その第一弾となるヘアドライヤー全3種を8月24日より発売します。一体どのような新商品なのか、メディア向けに行われた「シャープ プラズマクラスタードライヤー新製品発表会」で、その特徴を聞いてきました。

  • 8月24日に発売されるプラズマクラスタードライヤー全3種をお披露目

除菌・消臭だけじゃない、美髪効果に優れたプラズマクラスター

シャープは、自然界と同じプラスとマイナスのイオンを発生させる新たなテクノロジーとして、プラズマクラスター技術を2000年に開発。空気清浄機など現在13品目にプラズマクラスターを搭載し、2021年には世界累計1億台を達成するほどの人気を集めています。

一方、2011年より登場したプラズマクラスタードライヤーについて、同社SmartAppliances&Solutions事業本部 PCI・HC事業部の永峯英行氏によると「業界認知や事業拡大と共に充分に進んでいないのが実態。現在の状況を非常に歯痒く感じているが、まだまだ大きなポテンシャルがある。」と話しました。

  • SmartAppliances&Solutions事業本部 PCI・HC事業部 永峯英行氏

プラズマクラスターには、空気清浄機などで広く認知されている“除菌・消臭”だけでなく、プラスとマイナスのイオンで静電気を除去、水分子で囲まれたイオンで潤いを与えるといった3つの特徴があり、ドライヤーとの相性が抜群なのだそう。そこで“プラズマクラスターは髪にもいい”というキーメッセージを改めて伝えていくため、新たに美容家電ブランド「プラズマクラスタービューティー」を立ち上げ、狼煙をあげるにふさわしい新製品としてプラズマクラスタードライヤーが登場します。永峯氏は「新たな新製品、新たに立ち上げたブランドを軸に、事業規模を23年度は22年度比の2倍、25年度約3倍と異次元の成長に引き上げたい。」と意気込みを語りました。

シャープ史上最大風量が特徴のフラッグシップモデル

  • プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX901

フラッグシップモデルとなる「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX901」は、独自の速乾方式を進化させ、本体の軽量化・スリム化を実現した新デザイン。同社のドライヤーでも搭載されている、髪をドレープ(ひだ)状に押し分け広範囲に風を当てることで高い速乾性を実現する“ドレープフロー”をさらに進化した“ドレープフロー X4(エクスフォー)”を採用し、従来2つだった吹き出し口を4つに増やしたことで、同社ドライヤー史上最大風量の約7.4m3/分を達成、速乾機能は従来機と比べ約35%向上させました。

  • 4つに増えた吹き出し口

また、2022年に発売した「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX3」と比較すると、ノズルの長さは約1/2の63mm、本体質量は約19%の約90gまで軽量化。髪を乾かす際の手首にかかる負担を抑え、取り回しもしやすいデザインに。

  • ドライヤーとは思えないコンパクトさ

さらに、プラズマクラスターイオンの効果で、静電気や摩擦ダメージを抑えヘアカラーの退色を抑制したり、髪の表面を潤いでコーティングしたりするなどさまざまな美髪ニーズにも対応しています。

発表会では、髪をブラッシングして静電気を起こし、プラズマクラスターイオンをあてるデモンストレーションが行われました。ブラッシングするとブラシにはマイナス、髪にはプラスの静電気が発生しやすくなります。

  • 静電気によって髪が広がる

プラズマクラスターイオンを放出することで、ブラシと髪それぞれに発生した静電気をスピーディーに抑えました。

  • プラズマクラスターイオンを当てると髪の広がりが収まった…!

同社SmartAppliances&Solutions事業本部 PCI・HC事業部 PCI商品企画部の末廣和弥氏によると「髪を乾かして寝て次の日に一番効果がわかりやすい。まとまりやサラサラ感を実感できる」と話しました。

  • SmartAppliances&Solutions事業本部 PCI・HC事業部 PCI商品企画部 末廣和弥氏

お好みで選べる7つのドライモードを搭載しているのも「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX901」の特徴です。「センシングモード」は、スマートフォンカメラにも使用されている高精度距離センサー(ToF方式)を搭載し、距離に応じて髪の表面温度が55℃以下となるように、AIが送風温度を自動で調整することで、髪を熱ダメージから守ります。

そのほか、子どものヘアドライに配慮した「ジェントルモード」、アプリで自分だけのカスタマイズができる「アプリモード」など用途に合わせて選ぶことが可能です。

プラズマクラスタードレープフロードライヤーは「IB-WX901」のほかに、速乾性能と小型化を両立した新デザインの「IB-P801」、従来タイプの「IB-P601」も8月24日に発売されます。

  • プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-P801

  • プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-P601

いずれもオープン価格で、市場想定価格は「IB-WX901」が4万4,000円前後、「IB-P801」が3万2,000円前後、「IB-P601」が2万円前後になるのだそう。8月末の発売ということで、ちょうど夏の日差しで痛んだ髪が気になる時期。髪を労るためにも一度その使い心地を試してみてはいかがでしょうか。