楽天モバイルは7月31日、神奈川県横須賀市の横須賀リサーチパーク(YRP)内に、Open RANの高度化に必要なRIC(RAN Intelligent Controller)に関する研究施設を開設した。

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Open RANとは、無線アクセスネットワーク(RAN)を構成する機器の仕様をオープン化し、異なるベンダーの機器を接続しやすくすることで自由度を高める仕組み。ネットワーク構築における柔軟性・拡張性の向上やコストダウンが期待される。

本研究施設にはRIC開発用のエミュレータなどを配備し、試験用RAN環境をRICで制御しながら周波数の利用効率向上や省電力化、セキュリティ強化について検証する。

また、検証環境は参入当初から楽天モバイルが掲げる「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」に準じたもので、通信機器メーカーなど国内外のパートナー各社が本研究施設にリモートアクセスし、各種検証やPoCを行うことも可能としている。