ロイヤリティ マーケティングは7月31日、「年収の壁に関する調査」の結果を発表した。調査は7月5日~10日、10代以上の派遣社員・パート・アルバイトの「Pontaリサーチ」会員947名を対象にインターネットで行われた。
「年収の壁を意識して調整している」が4割
「年収の壁」の認知率は60%。年収の壁とは、扶養範囲内で税金や社会保険料を負担しないですむ年収のボーダーライン。それを超えると手取りが減ってしまう。認知層を対象に、今の仕事で年収の壁を意識して働く時間や日数を調整しているか聴取したところ、39%が「調整している」と回答。どのような調整を行っているかを教えてもらったところ、「本当はもっと働きたいが、年収の壁があるのでシフトを増やせない」が60%、「ほどよく働きたいので、年収の壁を口実にシフトを断ることがある」が37%となった。
賃上げで「年収の壁が邪魔になった」は3割
続いて、近年、パート・アルバイトの賃上げの動きが拡大しているなか、実際に賃上げがあったかを伺ったところ、38%が「賃上げがあった」と回答。賃上げによって「年収の壁」が邪魔になったと感じたことはあるかと聞くと、30%が「ある」と回答した。
また、年収の壁を認知している人を対象に、年収の壁について解消や改革を望むかと聞いたところ、59%が「解消や改革を望む」と回答。そこで、年収の壁を気にせず働けるようになった場合、どのような行動を取るかを教えてもらったところ、「現在の職場で勤務時間を増やす」(49%)が最も高く、次いで「より高給な仕事に転職する」(27%)、「2つ目の仕事を探す」(25%)と続いた。