花王のスキンケアブランド「Curél(キュレル)」は9月16日、「キュレル 乳液ケアメイク落とし」を発売する。乳液でさっとふき取るだけでメイクと肌汚れを落とし、さらに保湿までできるアイテムだ。
乾燥性敏感肌スキンケア「キュレル」とは?
キュレルは1999年に誕生した乾燥性敏感肌のためのブランド。名前の由来は「Cure+Well」(Cure=治療して、Well=良い状態に導く)という考えから。セラミドという成分に着目し、洗顔料や化粧水、そしてクリームなど幅広いスキンケアアイテムで乾燥性敏感肌の悩みへのアプローチを行うことを目指している。
メイク落としできる乳液
そんなキュレルから登場する新商品が「乳液ケアメイク落とし」。花王が乾燥性敏感肌の人にヒアリングしたところ、「化粧をしている時間が長いと荒れたり、痒くなったりすることにストレスを感じている」「肌への負担が不安」という声が多くあがったという。
実際、外出時の顔はホコリ・チリにさらされている。また、長時間のメイクにより肌が乾燥することもわかっており、外出後の状態はバリア機能の低下した乾燥性敏感肌にとっては負担が大きいのだそうだ。
とはいえ、帰宅後すぐにメイクを落としたいと考えていてもお風呂に入る時間がなかったり、洗面所でメイク落としをすることを手間に感じていたりする人が多い。特に乾燥性敏感肌の人からは「メイク落としには強力な成分が使われていそうで不安」という声もあったという。そこで、乳液で肌を乾燥から守りながら手軽にメイクを落とすことができるメイク落としが開発された。
使ってみた
使い方は、まずコットンの中央をくぼませ、ポンプ3~4押し程度の液を含ませる。
両ほお・ひたいを軽く押さえるようにコットンを乗せ、顔の中心から外側へ顔全体になじませていく。
ふき取っている際に感じたのは摩擦がほとんどないこと。肌とコットンの間で乳液がクッションになるよう設計されているため、引っ張られる感じがなくて快適なのだ。
一般的な乳液を使用したクレンジングは比較的ライトなメイクをしている際に推奨される方法だが、「乳液ケアメイク落とし」はリッキッドファンデーションなどもすっきりと落ちた(ただしウォータープルーフやフィルムタイプのアイメイクはポイントメイク用リムーバーかお湯を使用することが推奨されている)。
拭き取りタイプのメイク落としなので場所を選ばず使用でき、さらに洗い流さないため肌に保湿成分をとどまらせることができるという利点がある。その後の入浴では洗顔のみでOKなのも時短になって嬉しい。
「乳液タイプでちゃんと落ちるの?」と少し不安にも思ったが、ふき取り後は「化粧している感」が消えさっぱり。加えてつっぱらずにしっとりとした肌触りも心地よい。
ブランド初の衣料用柔軟剤も登場
10月7日には「キュレル 衣料用柔軟剤」も発売される。
乾燥性敏感肌の人が感じる肌トラブルには「衣類のチクチクに対するストレス」も多く、季節を問わず1年中衣類からの肌トラブルを抱えている。一般的な消費者が柔軟剤に求める効果は「香り」や「柔らかく仕上がる」なのに対し、乾燥性敏感肌の人は「肌に刺激が少ないこと」や「肌触りが良くなること」を期待するなど、求めるものも異なるのだとか。そこで専用の柔軟剤が必要だと考え、開発に至ったという。
スキンケアブランドにも関わらず柔軟剤の開発もできるのは高い柔軟剤技術を持っている花王だからこそ。柔軟成分が均一にムラなく繊維を覆うように付着する技術を使い、洗い上がりの衣類の肌あたりがよくなるようにしたことでチクチク・ゴワつきによる不快感を緩和することに成功した。
さらに、香りも強すぎず、洗い上がりはほのかにさわやかなユーカリの香りを感じるが着用時には香りがほとんど残らないようになっているため、これまでの柔軟剤は香りが気になると感じていた人にも良いそう。
乾燥性敏感肌が気になっていた人はもちろん、肌に優しいメイク落としや柔軟剤を求めていた人は使ってみる価値がありそうだ。