歌手の木山裕策が、31日に放送される情報番組『ハートネットTV』(NHK Eテレ 毎週月~水曜20:00~)にゲスト出演する。
31日の放送では、「私のリカバリー“がん”のおかげで、歌手になれた」と題し、木山が自身の転機となった出来事を語る。
サラリーマンだった36歳当時、会社の健康診断で喉に2cm✕3cmの悪性腫瘍が見つかり、甲状腺乳頭がんと診断された。さらに、がん摘出手術の前日、医師から「甲状腺の近くには、声帯を動かす神経が走っていて、最悪、声がまったく出なくなることもある……」と思いがけないことを告げられる。
子どもの頃から歌うことが大好きで、サラリーマンになってからも、歌への憧れを断ち切れずにいた木山。努力もせず、諦めてきた自分の弱さを悔やみ、「なぜ歌手への夢にチャレンジしてこなかったのか?」と自問した。
幸い手術によって声を失う事態は避けられたが、後遺症のため以前のように歌うことはできなくなっていた。しかし、仕事の合間を縫って歌の猛練習に励み、手術から3年後に、歌手デビューがかかったオーディション番組への出場を決意する。
この時、木山は39歳。2カ月前に生まれたばかりの赤ちゃんも含め、4児を抱えるパパの挑戦だった。その後、運命の曲「home」と巡り合い、遅咲きの歌手デビューを果たした。人生を変えた、木山の“がん体験”を振り返る。