東京商工リサーチは7月28日、国内の主要食品メーカー200社を対象とした「価格改定・値上げ」調査の結果を発表した。2023年1月以降の出荷・納品分で価格改定を公表した商品について調査した。

  • 月別の価格改定品目数

200社のうち、2023年1月以降の出荷・納品分の値上げ(見込みを含む)を公表したのは163社(構成比81.5%)で、対象品目は3万797品。前回調査(2023年6月、2万9,372品)から1カ月で1,425品増加した。

8月の値上げは27社・938品で、5月(756品)以来、3カ月ぶりに1,000品を下回った。しかし、ベストセラー商品の「北海道あずきバー」「メロンボール」(井村屋)や「柿の種」(亀田製菓、内容量変更)、人気の東京土産「東京ばな奈(シリーズ)」(グレープストーン)などの価格見直しが実施される予定だ。

さらに、9月には「ガツン、とみかん」(赤城乳業)の値上げも行われるため、同調査では「身近なアイスクリーム類が段々と高嶺の花になりつつある」と指摘している。

  • 8月に価格改定が行われる主なメーカー・商品

値上げ理由については、「原材料」高騰が2万8,798品(構成比93.5%)で最多。次いで「資源・燃料」が2万5,320品(同82.2%)、「物流」が2万346品(同66.0%)、「資材・包材」が1万9,188品(同62.3%)となった。

  • 値上げ理由別