弁護士ドットコムは7月28日、キラキラネームを制限する法改正に関する調査の結果を発表した。調査期間は2023年6月21日~27日、調査対象は弁護士ドットコムの一般会員、有効回答は1,048人。
戸籍法の改正に伴い、2024年度から戸籍に読み仮名を必須とし、漢字本来の読み方と違う、いわゆる「キラキラネーム」に一定の制限がかかる見通し。そこで、今回の法改正について知っているか質問したところ、66.8%が「知らなかった」と答え、「知っている」は33.2%にとどまった。
続けて、キラキラネームを制限する法改正への意見を聞くと、「賛成」「どちらかといえば賛成」が圧倒的に多く計82.2%。他方、「どちらともいえない」は11.1%、「反対」「どちらかというと反対」は計6.7%となった。
賛成派からは「自身がキラキラネームに近い名前で、常用外の読み方をするため人生で何度も名前を訂正しなければならず、子どものころは名前をもじったいじめもあり、つらい思いをした。30代となった今、人前で名乗ることが恥ずかしいとも感じます」といった声が寄せられた。
一方、反対派からは「国民の自由を国家が制約するものであるため、立法をしてまで強制力を持たせるのは行き過ぎだと思う。ただ、名付けられる子の立場からすれば、過度な『キラキラネーム』は子の利益に反するので、多少の制約はやむを得ないようにも思う」などの意見が挙げられた。
最後に、法改正でキラキラネームは減ると思うか問うと、「減る」「やや減る」は計58.0%、「どちらともいえない」は27.5%、「あまり減らない」「減らない」は計14.6%となった。