阪急電鉄は、2027年度末までに全車両に防犯カメラを設置する計画を発表した。導入する防犯カメラのシステムに通信機能があり、車内でトラブル等が発生した際、リアルタイムで映像と音声の確認が可能。車内の状況をすばやく把握でき、犯罪や迷惑行為を抑制する効果が期待される。
昨年10月から一部の営業列車で防犯カメラの実証実験を行い、実用性が確認できたことから、8月末以降に防犯カメラ設置車両の運用を順次開始する。おもに車両乗降ドアの上部に設置し、防犯カメラがあることを知らせるステッカーを近くに掲出する。
録画・録音データは一定の期間を経過した段階で自動的に削除され、警察捜査関係者から要請を受けた場合を除き、第三者への提供は行わない。
その他、防犯カメラで撮影した車内映像をもとに、AI認識技術を活用して混雑状況を可視化する検討も進めているという。