読売テレビ・日本テレビ系アニメ『め組の大吾 救国のオレンジ』(9月30日スタート、毎週土曜17:30~ ※一部地域除く)の「番組応援団」に就任した、お笑いコンビ・コットンの西村真二ときょん。昨年の『キングオブコント』準優勝をきっかけにブレイクを果たしてから、多忙の中でも充実の日々を送っているという2人に、今回の応援団の意気込みや、新たなファン獲得への期待など、話を聞いた――。

  • コットンの西村真二(左)ときょん

    コットンの西村真二(左)ときょん

■地道に頑張ってきたSNSが今に生きる

――「番組応援団」というお仕事は初めてということですが、やはりブレイクを果たしたからこそのオファーかと思います。今年も半分過ぎましたが、ここまでを振り返っていかがですか?

西村:やっぱり、『キングオブコント』が全てのきっかけだったと思います。今年で12年目になるんですけど、これまでの11年とは違う景色がずっと見れているなと。当たり前のように(明石家)さんまさんが目の前にいたり、ダウンタウンさんがいたりとかして、不思議ですね。今まで何の気なしに劇場で出てたライブとは違って、毎日番組に向けた準備をするようになりました。だから毎日プレッシャーですごいんですけど、充実した日々を送れています。

きょん:僕、白いキャンバスに色がついたなっていう感じがしますね。モノクロの世界にようやく色がついてきて…

西村:どっかで聞いたことあるやつだな(笑)

きょん:僕も本当にいろんな仕事をさせていただいて、もう毎日慌てることばっかりで(笑)。「うわ、ここ苦手だー」とかみたいなことも頑張って乗り越えたり、「ここ乗り越えられたから次に同じような仕事が来たら頑張ろう」とか、前よりも考えることがめちゃくちゃいっぱいあるんですよ。例えばロケでのコメントとか、前はロケなんて2カ月に1回あるかないかぐらいだったので、そういうところでもいろいろ考えますし。

 あと、相方がピンでラジオの仕事とかすごいやってるとき、その間に自分でやろうと思ったことがSNSだったんですけど、それで知ってもらう機会がちょっとだけですけど増えたんです。最近いろんな芸能人の方にお会いする機会があると、「あれ見てます」とか声かけてもらうことが多くて、地道に頑張ってたのが今につながってきたと思って。あのとき「今日休みだー」って何もしない状態じゃなくて、すごい良かったなと思います。

――きょんさんとドラマ(FOD『トラックガール』)で共演された乃木坂46の遠藤さくらさんに会ったとき、現場で一番盛り上げてくれたのがきょんさんだったと言ってました。思い出し笑いしながら(笑)

きょん:あっ、そうですかぁ? 普通の自分を出しただけですけどぉ?

西村:女性がいる現場はそうやって盛り上げるんですけど、あんまり男を笑かしてるイメージはないですね(笑)。女の子が多いから頑張ってるのかもしれないです。

きょん:あんまそういうこと言うなよ! やっぱモテるために頑張ってるんでね。

■子どもにおいては最強コンビ

――女性にモテたいという気持ちもありつつ、今回『め組の大吾 救国のオレンジ』では応援団に加え、声優にも挑戦されるということで、ファン層の拡大も期待できるのではないでしょうか。

西村:僕は子ども番組のキャラクターをやってるんですけど、それだと対象年齢は0歳から3~4歳ぐらいかな。でも、『め組の大吾』は5~6歳以上から大人まで見てくれると思いますし、バラエティとか劇場に足を運んでくださるお客さん以外の層に知ってもらう機会になりますよね。

きょん:僕、ベビーシッターのバイトやってたんで…

――本当ですか!?

きょん:そんなこと堂々とウソつかないですよ!(笑)

――いや、その格好で言われると…

西村:たしかに、こいつに子ども預けたくないですよね(笑)

きょん:いやいや(笑)。でも、横澤夏子さんの紹介でベビーシッターのバイトやってまして、それを通して在宅訪問の資格も取ろうと思ってるんですよ。だから、西村さんは子ども番組やってる、僕はプライベートで子どもと接してる、子どもにおいては最強コンビだと思います。

■「久々にアナウンサーモードで」「僕に合ってくれる役を」

――番組応援団として、アニメ『め組の大吾 救国のオレンジ』にどんなところを期待しますか?

西村:僕は漫画を読んでいて、あの場面が映像になったときのリアルさとか半端ないだろうなと思うんです。どうしても漫画だと「ここどうなってんだろう?」と想像で読むところがあるんですけど、今の技術でそれがアニメーション化されたら、めちゃくちゃ楽しみでしょうがないですね。火災のシーンはもちろんですけど、道路が滑落する事故が起きた場面の救助シーンとか、めちゃめちゃ迫力あると思いますね。

――もうそこまで想像されているんですね。

西村:今のアニメって、奥行きとか、色の濃淡の表現とかすごいじゃないですか。だから、アニメ化されてうれしい漫画の1つだと思います。

(C)曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会

きょん:(応援団就任の)記者会見のときに、(登場人物の大吾、駿、雪の)3人が向かってくる絵のパネルがあったじゃないですか。あれですら信じられないぐらいきれいだったのに、さらに動きがあったらすごいんだろうなと思いますね。

――では最後に、声優も務められる今回のお仕事への意気込みをお願いします。

西村:応援団も初めてですし、声優として収録に参加するのも初めてで“初めてづくし”なんで、マジで大吾と駿と雪に負けないぐらい訓練積みたいなという気持ちでいっぱいです。気持ちを仕上げていきたいと思います。

――声のお仕事は前職に通じるところがありますしね。

西村:そうですね。アナウンサーをやってたんで、久々にアナウンサーモードで頑張りたいです。あと、これから全部の相打ちを「よしっ!」でいきたいと思います(笑)

きょん:僕は声の仕事っていうのは本当に経験がなくて、この僕という人間を見せて表現することがほとんどなんです。でも、自分で気づかないんですけど、声が特徴的みたいで、「きょんいるな」ってすぐ芸人にバレるんですよ。どういう役をもらえるか分からないですけど、今回は消防官の制服が着れると思ったらチアリーダーだったので、ちょっと想像ができないです。犬とかの可能性もありますよ、これ(笑)。だから僕に合ってくれる役を選んでくれたらうれしいです。