四足歩行ロボットの開発メーカー・中国Unitree Robotics社は、新型の四足歩行ロボット犬「Unitree Go2」を発表した。ChatGPTを搭載しており、飼い主の指示を理解し、その意図を読み取れるのだそう。本体価格は1,600ドル(約22万円)から。ネット上では「ちょっと遊んでみたい…」「これはすごい」などと話題となっている。

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    新型四足歩行ロボット犬「Unitree Go2」が登場。犬と言っても、見た目は兵器なんだが……

Unitree Go2は、同社の「Unitree Go1」から様々なアップグレードして進化した新型の四足歩行ロボット。より複雑な動作や滑らかに動く能力が30%向上したことで、ジャンプしたり、走ったりといったシンプルな動作だけでなく、前方宙返りや、逆立ちしたまま階段を登るなどの動きが実現している。8,000mAhの内蔵バッテリーを備え、約1~2時間の活動が可能となっている。

  • 逆立ちしたまま階段を降りられる

  • 指示を理解し、それに応えるための方法を検索し、動作コードを生成する

そして、米人工知能研究所・Open AIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」を搭載しており、飼い主の指示を理解できるという特徴を備える。たとえば、「握手して(shake hand)」と要求すると、ChatGPTがそれに対応する方法を検索し、自動的に動作コードを生成。それに基づいて、Unitree Go2が握手を実行してくれるのだ。

<動画>「Unitree Go2」の概要。握手(お手?)もお上手である

さらに、同社が開発した4D LIDAR L1センサーを前方に備えており、360°×90°の広範な視野と、高度な障害物検知機能により、様々な情報を収集し、その情報に基づいて正確で効率的な移動ができるとのこと。加えて「Unitree Go2」を、専用アプリと連携することで、ロボット犬の視野をリアルタイムで見たり、スキャンした情報に基づいたマップを表示したりできるそうだ。

  • 「Go1」から様々なアップグレードをして進化

  • スキャン情報をもとに、マップを表示してくれる

「Unitree Go2」には、「AIR」と「PRO」、「EDU」の3モデルがラインナップ。各モデルで最高速度や搭載されるCPUの性能が異なる。それぞれの最高速度は「AIR」が秒速2.5m、「PRO」が秒速3.5m、「EDU」が秒速3.7mだ。「PRO」と「EDU」は、8コアの高性能CPUを搭載し、「EDU」には15,000mAhの大容量バッテリーが積まれている。

価格は「AIR」が1,600ドル(約22万円)、「PRO」が2,800ドル(約39万円)、「EDU」は要相談。現在予約受付中であり、今年10月初旬から出荷が開始される予定となっている。

ネット上では「いいぞいいぞ」「お、AIBOの最新作か?(違う)」「これはすごいね」「ちょっと遊んでみたい…」「このクリーチャーを『犬』と呼ぶのは愛犬家に対する宣戦布告やぞ!!(過激派)」「ヤバ過ぎて草」などの声が寄せられた。