iPhone定番アプリのひとつ「メモ」は、ロック解除もセキュリティチェックのひとつと数えるなら、二重にセキュリティをかけられます。ロック解除の時点で生体認証(Face ID/Touch ID)による本人確認を行い、メモアプリで何かメモを表示しようとした時点で改めて本人確認を行うことができます。

iPhoneでは、ロック解除のとき本人と確認されると、以降は基本的にノーチェックであらゆる機能/情報にアクセスできます。メールアプリを開けば受信したメールのすべてを閲覧でき、撮影済写真のほとんどが見放題、連絡先に登録されている人物へ電話をかけたりSNSで情報発信したり、再びロックがかかるまでは自分のiPhoneとして自由に使えます。

しかし、重要な個人情報が記録されるアプリについては、起動後に再び本人確認を要求されます。設定アプリで「パスワード」項目を開いたときや、写真アプリで非表示項目を見ようとしたときにFace ID/Touch IDが作動するのはそのためです。サードパーティ製アプリについても、いわゆるネット銀行アプリは起動直後に本人確認が行われる仕様です。

メモアプリの場合、メモ1つ1つに「鍵」をかけることができ、その鍵を開くときに本人確認が行われます。Face ID/Touch IDも使用できますが、カスタムパスワードを使用すれば、意識して鍵を開けないかぎり内容を見られないメモにすることもできます。同じApple IDでサインインしたiPadやMacと鍵/パスワードを共通化することも可能です。

メモアプリでカスタムパスワードを使用するには、「設定」→「メモ」→「パスワード」→「iPhone(またはiCloudアカウント)」の順に画面を開き、「カスタムパスワードを使用」にチェックを入れて専用のパスワードを登録します。ロック解除用のパスコードとは異なり、うっかり忘れると復元できなくなるため注意しましょう。

  • メモアプリでは二重にセキュリティをかけられます