京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは27日、「タンゴ・エクスプローラー」(1990~2011年に定期運行)を現存するKTR800形で再現し、「TANGO EXPLORER オマージュトレイン」として8月11日から運行すると発表した。

  • 「TANGO EXPLORERオマージュトレイン」車両ラッピング(側面)

  • 「TANGO EXPLORERオマージュトレイン」車両ラッピング(前面)

「タンゴ・エクスプローラー」は、1990(平成2)年に1次車、1992(平成4)年に2次車が登場し、2011年3月までの約21年間、京都駅・新大阪駅から直通する特急「タンゴ・エクスプローラー」として運行。2013年以降は臨時列車や団体列車に使用された。先頭車両は流線形で、全方向に天窓と車窓を備え、風光明媚な沿線の景色を存分に楽しめるハイデッカー車両となっていた。

運行終了後も「タンゴ・エクスプローラー」の人気は衰えることなく、2020年4月に運行開始30周年を迎えた際、限定グッズと記念きっぷの販売、フォトコンテストを行い、多くの人が購入・参加したとのこと。

  • 「タンゴ・エクスプローラー」

SNS等でも運行当時の写真とともに懐かしむ声や現車両の保存を望む声、「また乗りたい」「運行している様子を見たい」などの声が多く寄せられていた。そうした声に応えるとともに、感謝の気持ちを伝えたいとの思いから、「TANGO EXPLORER オマージュトレイン」の運行を決定した。

使用車両はKTR800形。外装は「タンゴ・エクスプローラー」と同じライトベージュメタリックのカラーとし、ボディーラインは宮福線で親しまれた赤と緑を採用した。車体側面に「Revival homage」と記した「タンゴ・エクスプローラー」のロゴを配置している。内装は、当時、実際に使用していた座席を一部移設したほか、すべての座席には運行当時と同様の丹後ちりめんのシートカバーを設置。壁面に運行当時の走行写真を貼っている。

  • 丹後ちりめんのシートカバー

8月11日から運行開始し、終了時期は未定だが2年程度の運行を予定している。西舞鶴~豊岡間で運行され、乗車区間の運賃のみで乗車可能。運行ダイヤは8月8日頃、「TANGO EXPLORER オマージュトレイン」イベントサイトに公開される。