マウスコンピューターがゲーミングPCの新ブランドとして、「NEXTGEAR」を発表した。「ネクストギア」と読む。このNEXTGEARの最初の製品が、マウスコンピューターの秋葉原ダイレクトショップに入荷したというので、さっそく実機を見に行ってきた。ついでに、せっかくお店に行くので、特価品なども少し紹介したい。ちょうど新しい夏の期間限定セールがはじまったばかりだ。
今回の「NEXTGEAR」だが、これまでの「G-Tune」とは並行する新たなゲーミングPCブランドで、G-Tuneの特徴を高性能とするならば、NEXTGEARの特徴は「コストパフォーマンス」だ。秋葉原ダイレクトショップの野中店長曰く、「ゲームをしようという時に、予算と性能のバランスでちょうどG-Tuneと家庭用ゲーム機の間を狙うマシン」だそう。最近まで続いた家庭用ゲーム機の供給不足の影響もあり、ここ日本でも「PCでゲームを遊ぶ」ことが急速に一般化した感がある。人気ゲームは家庭用とPC用のマルチプラットフォームという場合がほとんどなので、より高度なゲーム表現を求めて、家庭用ゲーム機からのステップアップに選びやすいゲーミングPCの登場は歓迎できるだろう。
今回の「NEXTGEAR」の最大のポイントとなるのが、AMDのRyzenをベースとしたシステム構成としたことだ。高い性能を備えながら、10万円台から、Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4060を搭載した水冷モデルでも15万円台からという、手ごろな価格を両立できた大きな要因になっている。肝心のきょう体も、冷却孔にマグネット着脱のフィルタを装備するほか、内部ケーブルが基板裏取り回しになっていたり、電源部を分離したエアフローに配慮した構造になっていたりと、細かいところで手が抜かれていない。
なお、この「NEXTGEAR」は本来、オンラインショップで展開するブランドと位置付けられているので、ダイレクトショップ店舗では注文のみで、持ち帰り在庫などは持たないようだ。……なのだが、ちょっと耳より情報で、実はダイレクトショップで注文した方が「納期」が最短で翌日出荷に短縮されるという特典もあったりする。コスパの高さから、秋葉原店では「スペック的には、ゲーマー向けのゲーミングPCに限らず万能なパソコンとして進めやすい」(野中店長)という期待もあるようだ。BTOオプションで非LEDタイプの冷却ファンも載るので、ちょっと地味にすることもできたりする。
最後に少しだけ、お店で見かけた狙い目パソコンをまとめておこう。チラシのセールだけでなく、店舗独自の特価品も多いので、是非チェックしてみて欲しい。アウトレットでゲーミング液晶が格安になっていたりもするので、「NEXTGEAR」と高コスパなセットとして検討するのにもオススメだ。