何か新しいことを始めたり、お祝い事の日取りを決めたりするときに、せっかくならば縁起の良い日を選びたいという人も多いでしょう。そんな人におすすめなのが、吉日の一つである大明日です。
本記事では大明日の詳しい意味や由来、2023年下半期~2024年のカレンダー、おすすめの行事、逆にやってはいけないことを紹介。同じく吉日の母倉日、天恩日についてや、仏滅や不成就日と重なった場合はどうなるのかも解説します。
大明日とは? 意味や由来を解説
大明日は「だいみょうにち」と読みます。天地の隅々まで太陽が照らしてくれる日という意味の吉日です。万事に大吉ですが、特に未来につながることや、移動に関することを行うのにいい日だとされています。
なお暦に書かれた日々の吉凶・禁忌などについての記述を歴注と呼びますが、大明日はその歴注の中の、七箇の善日(ななこのぜんにち)の一つです。
大明日の由来
大明日の由来は、中国の伝統的な暦法である「大明暦」であるといわれています。
大明日は吉日の中でも比較的多く訪れるため、行事やイベントの日として選びやすいでしょう。
2023年・2024年の大明日はいつ? 一覧を紹介
2023年下半期(2023年7月)~2024年の大明日を、一覧で紹介します。イベントの日取りなどに悩んでいる場合は、参考にしてみてください。
【2023年下半期】
月 | 日 |
---|---|
7月 | 1日、2日、10日、11日、12日、13日、14日、18日、20日、23日、25日、28日 |
8月 | 2日、5日、12日、14日、15日、16日、17日、19日、20日、21日、26日、28日、29日、30日、31日 |
9月 | 8日、9日、10日、11日、12日、16日、18日、21日、23日、26日 |
10月 | 1日、4日、11日、13日、14日、15日、16日、18日、19日、20日、25日、27日、28日、29日、30日 |
11月 | 7日、8日、9日、10日、11日、15日、17日、20日、22日、25日、30日 |
12月 | 3日、10日、12日、13日、14日、15日、17日、18日、19日、24日、26日、27日、28日、29日 |
【2024年】
月 | 日 |
---|---|
1月 | 6日、7日、8日、9日、10日、14日、16日、19日、21日、24日、29日 |
2月 | 1日、8日、10日、11日、12日、13日、15日、16日、17日、22日、24日、25日、26日、27日 |
3月 | 6日、7日、8日、9日、10日、14日、16日、19日、21日、24日、29日 |
4月 | 1日、8日、10日、11日、12日、13日、15日、16日、17日、22日、24日、25日、26日、27日 |
5月 | 5日、6日、7日、8日、9日、13日、15日、18日、20日、23日、28日、31日 |
6月 | 7日、9日、10日、11日、12日、14日、15日、16日、21日、23日、24日、25日、26日 |
7月 | 4日、5日、6日、7日、8日、12日、14日、17日、19日、22日、27日、30日 |
8月 | 6日、8日、9日、10日、11日、13日、14日、15日、20日、22日、23日、24日、25日 |
9月 | 2日、3日、4日、5日、6日、10日、12日、15日、17日、20日、25日、28日 |
10月 | 5日、7日、8日、9日、10日、12日、13日、14日、19日、21日、22日、23日、24日 |
11月 | 1日、2日、3日、4日、5日、9日、11日、14日、16日、19日、24日、27日 |
12月 | 4日、6日、7日、8日、9日、11日、12日、13日、18日、20日、21日、22日、23日、31日 |
大明日におすすめの行事・過ごし方
ここからは、大明日に行うといいとされるおすすめの行事や、大明日におすすめの過ごし方を紹介します。
入籍・結婚式など慶事全般
大明日は、あらゆる物事を行うのに縁起が良い日とされますが、特に婚姻関係の行事に適しているといわれています。結婚式や披露宴のように新しく人生をスタートする行事に最適でしょう。
また結婚にまつわることにぴったりの母倉日と重なると、さらに縁起の良い吉日になるといわれています。このようにお日柄の良い日は結婚式場の予約が埋まりやすくなるため、こだわる場合は早めに予約することをおすすめします。
大明日には挙式の他にも、入籍、結婚前に行う両家顔合わせや結納を行うこともおすすめです。幸せな生活のスタートを後押ししてもらえるでしょう。
婚姻関係以外でも、出産祝いや入学祝いなどのように慶事にいい日だとされています。
引越し・新生活のスタート、移転、旅行
大明日には、引越し・旅行などの移動を伴うこともおすすめとされています。
例えば、新たな土地や新居への引越し、新社会人として新生活をスタートさせる日や、事務所・店舗の移転、新しく夫婦生活を始める日にぴったりでしょう。
通常の旅行はもちろん、新婚旅行の出発日にもおすすめです。
納車
大明日は、購入した車の納品日にすることもおすすめです。納車日を縁起の良い日にすることで、幸先の良いスタートが切れるでしょう。
ただし六曜の「赤口」は納車に向かないとされているため、気になる場合は、赤口と重なる日は避けた方がいいでしょう。
地鎮祭や上棟式
大明日は建築との相性が良いとされているため、建築工事の開始日や、工事の無事を祈る「地鎮祭」、建物の棟上げを祝う「上棟式」の日取りとしてもおすすめです。
また、不動産の売買契約を行う日としても適した日だとされています。
大明日にしてはいけないこと
大明日は、全ての行いに対して吉とされる日のため、基本的にしてはいけないことはありません。万事に取り組める日といえます。
大明日が六曜の大安や仏滅、不成就日と重なる場合は?
大明日は比較的多く訪れるため、他の吉日や凶日と重複しやすい日です。その場合はどのように考えればいいのでしょうか。
まず六曜の大安、母倉日などのような吉日と重複する場合は、縁起の良さが高まると考えられるため、よりおすすめの日取りとなります。担ぎたい縁起に合わせて、他の吉日と重複した日を選ぶのもいいでしょう。
逆に六曜の仏滅や、何事も成就しない日とされる不成就日などのような凶日と重複した場合は、「吉日が勝つ」「凶日が勝つ」「パワーが相殺される」という3つの考え方があります。
どの説を信じるかにもよりますが、気になる場合は、できる限り大明日と凶日が重複しない日を選ぶといいでしょう。
大明日以外の七箇の善日
暦注下段の中には、7つの吉日が定められています。これらの吉日を総じて「七箇の善日(ななこのぜんにち)」といいます。大明日はこのうちの一つです。
七箇の善日には、大明日のほかに「天恩日」「母倉日」「月徳日」「天赦日」「神吉日」「鬼宿日」があります。
ここでは大明日以外の七箇の善日について、それぞれどのような吉日なのか、読み方と併せて解説します。
天恩日
天恩日(てんおんにち)は字の通り「天の恩恵を全ての民が享受できる日」と伝えられています。そのため、万事に対して縁起が良いといわれる吉日です。反面、凶事は避けた方がいい日といわれています。
天恩日は干支(えと)が基準になっていつかが決まり、その日付は毎年異なります。
天恩日は5日間続くことが特徴で、他の吉日と重複しやすい吉日です。天恩日の中でも、他の吉日が重複する日は、慶事の日取りとして特に人気です。
母倉日
母倉日(ぼそうにち)は、母が子を育てるように、天が人を慈しむことを意味します。あらゆることに吉とされる日ですが、特に婚姻関係は大吉です。入籍や結婚式には母倉日を選んでもいいでしょう。
母倉日は月に4~5日程度巡ってくるため、他の吉日と重なる日を見つけやすい日です。
月徳日
月徳日(つきとくにち/がっとくにち)は、特に造作、土に関する行いにいいとされる吉日です。
建築や家の増改築などは、月徳日に合わせてみるといいでしょう。リフォーム工事も好ましいとされています。
なお月徳日は、造作や土に関する行為が特に吉ではありますが、何事においても吉とされる日です。建築関連でないイベントを行う場合も、縁起が良いと言えるでしょう。
天赦日
天赦日(てんしゃにち、てんしゃび)は暦注下段における最上の吉日とされています。
天赦日には、天が万物の罪をお赦し(おゆるし)になる日という意味があります。あらゆることに良い日とされ、特に結婚式や入籍の日取りに好まれる吉日です。
年に5~6日程度しかないため、非常に貴重な日と言えます。したがって、天赦日に慶事を行いたい場合は、早い段階からの準備が望ましいでしょう。
神吉日
神吉日(かみよしにち、かみよしび)は、神事に関わることに好ましいとされる吉日です。神社の参拝や祭礼など、神事に関連したイベントは神吉日に合わせるといいでしょう。
また神事のほかにも、祖先を祀ることにも向いているとされています。したがって、お墓参りなどにも適した日です。
鬼宿日
鬼宿日(きしゅくび)は、鬼が宿にこもって出てこないとされる日です。鬼に悪さをされず邪魔が入らないため、吉日といわれています。
鬼宿日は何をするにも良いとされる日ですが、例外があり、結婚に関することは凶とされています。これは「嫁入り」が「鬼のいる宿(家)に入る」と解釈されるためです。したがって、結婚式や入籍などの結婚に関するイベントは鬼宿日を避け、他の日を選ぶようにするといいでしょう。
「大明日」とは物事がうまくいく吉日のこと
大明日には「世の隅々まで太陽に照らされる日」という意味があります。何事にも縁起の良い日であり、特にお祝い事や、移動に関する事と相性が良いとされます。
大明日は、六曜など他の吉日との組み合わせによって、さらに縁起の良さが高まるといわれています。
大切な行事は、大明日のような縁起の良い日を選んで行い、運気の流れを味方につけるという考え方もすてきですね。